○のんびり過ごす祭日の一日
昨日の木枯し1号の強風も収まって今日は一転、好天に恵まれました。11月3日の文化の日は統計的にも、また私の経験からも晴れの日が多いようです。今日は昨日の強風が空気中のチリやゴミを落としてしまったのか、人間牧場からは瀬戸内海の殆どが目の覚めるように見えました。
息子から朝早く電話があり、建築士会の支部長さんがかまどを見に来るので、ご飯を炊いて欲しいというのです。まだ人間牧場のかまどを使って2回しか炊いたことがないのですが、それでも経験があると信じて承知しました。息子は設計の仕事をしていますが、自分の設計監理した作品は人に見てもらってなんぼでしょうから、そのことを理解して、息子の後押市をすることにしました。息子の本心は自分の妻にも自分の設計したかまどのご飯を食べさせたいと思ったに違いなく、息子たちも孫二人を連れて家族ぐるみでやってきました。
早めにやってきた孫希心と二人で山道を上がり準備をしていると、約束した通り約束した人たちが約束した時間にやってきました。ところが白米のつもりで準備したのに、どういう訳か袋を間違えて玄米を持ってきてしまったのです。息子は往復30分の道を引き返し白米を持ってきました。少し遅れてのご飯炊きとなりましたが、息子嫁が米を研ぎ、水加減を見て私がかまどの番をするのです。ご飯を炊いている間に芋のツルを育てた苗床の残った芋のツルを鎌で除けて鍬で掘り起こすと、小さいながら食べれるほどの芋が出てきたので、洗ってご飯を炊いているかまどのもう一方のかまどで芋を蒸すことにしました。湧いた湯の中にお皿を入れその上に簾を置いて芋を蒸すのです。残念ながら私が子どもの頃経験したようなことはできませんでしたが、それでも芋は20分ほどで蒸せてみんなで分け合って食べました。
ご飯も三度目の正直とあって、コツがつかめたのか今までで一番上手く炊けました。おこげもほんのりきつね色程度でした。早速よそって食べましたがまあ美味しいこと美味しいこと、皆さん大好評で塩と梅干しとだけのシンプルな食事でしたが、息子の作ったインスタントカップみそ汁をすすりながらはがまは全て平らげ完食となりました。前もって下の畑で仕事をしている砥部町の稲葉さんにも声をかけ、稲葉さんは無臭ニンニクを持参してくれました。かまどの中へ入れて焼いて食べましたが、これがまた美味しくて、今日は大満足、何はなくても白い炊きたてのご飯だけで十分なのです。
12時過ぎに携帯電話が入り、年輪塾の浜田さんと松本さんが5日後に迫った年輪塾の公開セミナープログラムで、参加者が人間牧場まで歩いて上がることになっているので、時間を計りたいと歩いて人間牧場まで上がってきました。約40分だそうです。二人を加えた3人で本村の浜まで行き、そのプログラムで使う浜の石を70個ばかり拾い、また朝フル合唱隊の指揮を執る浜田さんのリハーサルに下灘コミュニティセンターで付き合い、公民館祭りの後片付けなどを手伝いながら、のんびりと祭日の一日を過ごしました。
「設計を している息子 作品を 見せてなんぼと 胸張り見せる」
「三度目の 正直ばかり 飯を炊く 火加減ばっちり 美味しいご飯」
「かまどから 昇る白湯気 見る度に 亡き母思う 苦労かけたな」
「五日後の イベント準備 仲間たち 集いああでも こうでもないと」