○サロマ湖の夕日も美しい
能取湖から佐呂間町へ向かう途中、車窓から異様な光景が見えました。平成の貝塚とでも言うべきホタテ貝の貝殻の山です。愛媛県でも南宇和郡辺りでは真珠貝や広島で見た貝の貝殻の山と同じような光景でした。この貝殻を何かに使えないものかと素人ながら考えましたが、それにしてもこの堅い貝殻が貝柱と同じように成長する不思議も私の頭では解明できない不思議なのです。
天都山と能取湖を見学した私は一足早く悠輪閣という道の駅のすぐ後ろの小高い丘の上にあるホテルへ、少し早目にチェックインさせてもいました。ゆっくりとお湯につかり旅情を満喫しましたが、目の前眼下に広がる周囲100キロといわれるサロマ湖の風景が一望できて何とも贅沢な感じでした。やがてホテルの窓から夕日が差し込んできました。地元の人が自慢するだけあってここの夕日も格別でした。
今頃わが双海町でも西瀬戸に沈む美しい夕日を沢山の人が見ているのだろうと思いをはせながら、同じ太陽を見ている不思議を感じました。木とない位置する北海道ではわが町より30分も早く陽が暮れるようで、この日は講師である私を囲んで、社会教育関係者による夕食会が予定されていて、10にい余りの人が集まってくれました。
その中には前回2月に美幌町へ来た時出会った人たちも駆けつけていただき、特にこれまで一度だけしか出会ったことはないのですが、あれ以来ホタテを送ってもらったりして、すっかり友だちになっている井田貴子さんも見えられていて、再会を喜び合いました。それにしてもさすが海産物の本場だけあって、夜の交換会にはタラバガニの刺身や、美味しい刺身がこれでもかと並べられ、久しぶりに美食を味わいました。妻を連れて来ていたらどんなに喜ぶだろうと、少しだけ思いました。
夕食交換会はホテルで行われたため、10時過ぎに終わり、ホテルの方たちと色々なお話をさせてもらいましたが、このホテルはかつて町が建設したものだそうですが、今は民間が経営をしていて行き届いたサービスは心地よいものでした。
この日は移動日なので講演もありませんでしたが、いよいよ明くる日から一日2回講演が始まるので、パソコンからも解放されて早めの12時に床に就き、北の大地で夢の世界へ旅立ちました。
「タラバガニ じっと私の 顔を見て 食べていいのか 躊躇しつつも」
「この夕日 わがふるさとの 人々も 見ている不思議 電話中継」
「貝殻の 山山々を 見学す 聞きしに勝る 貝塚のよう」
「二度目だが 旧友会いに 来てくれて 交換交流 楽し夜ふけ」