shin-1さんの日記

○ラジオ深夜便「こころの時代」がCD-Rとなりました

 私のことを「若松先輩」と呼んでいただく友人が大分県にいます。その人の名前は渡邊又計、私と同じ役場退職組でリタイア後は再就職をしています。ダンディーで几帳面な渡邊さんと出会ったのは、豊予海峡を挟んだ愛媛県旧三崎町での交流研修会でした。旧三崎町の塩崎満雄さんの紹介で知り合い、その後講演依頼などもあって急速に縁が深まり、何人かでグループを作って交流を続けているのです。

 渡邊さんの写真の腕前はプロ級で度々展覧会で入選していて、出会う度にスナップ写真を撮り続けて送ってくれるのです。大体役場リタイア組は退職すると縁が遠くなるものですが、渡邊さんの場合は奥さんともどもの深いご縁をいただいているのです。

 私と渡邊さんを結び付けるもう一つの原因は、私が毎日書き続けているブログ「shin-1さんの日記」の愛読者で、殆ど毎日読んでくれているのです。読むだけの人なら多い日には1500人もカウントされているのですから当り前なのですが、渡邊さんは私のブログに書かれた文章の誤字脱字を校正して、ちゃんとデジタル保存しているのです。驚いたことに今年の春先、一枚のCDが送られてきました。中を開けてみてびっくりしました。中から出てきたのは私の3年間のブログを全てを一枚のCD-Rに入力し、しかも写真や似顔絵まで焼き付けているのです。このことを見ただけでも只者ではないと思うのです。

 その時同封したメモに「VTRや音声テープでもCD-Rできますからどうぞ」と書かれていました。先日人間牧場の書棚を整理をしていると、中からテープが出てきました。古くなったミニコンポに挿入して聞いたところ懐かしい声が出てきました。テープの箱に書いたメモには「愛媛県双海町地域振興課長若松進一NHKラジオ深夜便『こころの時代』【沈む夕日で町おこし】第一回放送分・2002年(平成14年7月3日・水)午前4時台放送と、長ったらしく書かれていました。ふと渡邊さんのことを思い出し、第2回放送分も合わせて送ってしまったのです。渡邊さんから早速電話が入り、もう出来上がって送ったとのことでした。素早い対応に驚きましたが、昨日その元テープに添えてCD-Rが送られてきたのです。

若松進一ブログ

 前回のブログも驚きましたが、今回も見事な出来栄えで、パソコンの苦手な私としては凄い技術だと感服し、早速パソコンに挿入して聞かせてもらいました。2002年といえば今から7年も前です。テープなので若かったかどうかさえも分りませんが、NHKの中野正之ディレクターのインタビューに答える形で饒舌に話す自分の声に張りを感じました。

 渡邊さんのメモの通り、カセットテープやVTRテープは磁気のため保存が難しく、デジタル化しないと持っていても宝の持ち腐れになってしまう可能性があるのです。今しかできないことはそれらをデジタル化して保存版を作らねばならないと分っていても、渡邊さんのように上手くできない人は人に頼むかお金をかけてしなければならないのです。私のカセットテープやVTRテープは膨大です。全てをすることはできませんが、せめて保存しておきたい数本だけでもと、渡邊さんのご厚意に甘えたのです。

若松進一ブログ

 情報の技術革新は目覚ましく、私のような古い人間は時代に取り残されてしまいました。同じ時代に生まれ育ちながら片や渡邊さんは独学でデジタル技術を学んで移り行く時代の橋を上手に渡っています。その違いは向学心かも知れません。遅れたと感じながら時すでに遅く、その遅れを取り戻せない私ですが、進んだ渡邊さんの力を借りて少しだけ遺し伝えることができそうですが、これにも限界があると感じつつ、渡邊さんから送られてきたCD=Rを机の上に置いてまざまざと見つめる朝となりました。

  「友人の お陰でテープ 変身し 返信されて 感激見入る」

  「私など 時代遅れも いいところ 差がつき友は ずっと先行く」

  「七年も 前のテープの 俺の声 やはり若いな 感じ入りつつ」

  「遠いけど 近くいるよな 友ありて 気配り感謝 恩を感じつ」

[ この記事をシェアする ]