○双海の子どもたちと一緒に夕日鑑賞会
大人も子どもも毎日忙しそうで、夕方西の空を真っ赤に焦がして沈む夕日をのんびり見る余裕なんてないようです。でも一日の終わりに当たり「ああ今日も元気で過ごせたなあ」とほっと一息つきながら、夕日に向かって感謝の祈りをささげるのも悪くはないものです。
先週の日曜日からふたみ潮風ふれあいの館で通学合宿「夕焼け村」が始まりました。この事業は親元を離れて1週間、共同生活をしながら学校へ通うというものです。お世話人の指導で色々なことを体験しますが、食事づくりも買物も洗濯も自分たち自身でしなければならないため、敬遠する子どももいますが、常連の子どももいて私に「進ちゃん」などと気軽に声をかけてくれるのです。
今週の月曜日の夕方私は「夕日の話」と題して子どもたちに夕日の話をするためふれあい公園へ出かけました。この日の夕食メニューはカレーでした。少し早目に行ったため「進ちゃんも一緒に食べようと誘われ食事の和の中に入りました。失礼ながら子どもたちが作ったカレーですが中々の味で感心しながら食べました。少し時間が押していましたが、この日の夕日が6時36分に沈むため、後片付けは後にしてとりあえず外へ出てもらいました。
電柱をいただいて私が現役時代に造った細長いベンチに腰をかけて、夕日の話をしてやりました。この日はボランティアでやってきた東雲大学の学生たちが感動したというとおり、まずまずの美しい夕日でした。私は思いつくままに夕焼けと小焼けの違い、夕日は何秒で沈むか、双海の夕日は何処の朝日か、夕日と食べ物、夕日と音楽などなど面白おかしく話してやりました。子どもたちには概ね年に一度夕日の話をしてやりますが、最近はすっかり夕日に魅力を感じているようで、私以上に夕日のことを知っている子どももいて頼もしく思っています。
私は近頃子どもたちに夕日にまつわる歌をハーモニカで聞かせるように心がけています。この日は夕焼け小焼けと赤トンボ、それにぎんぎんぎらぎらの3曲を聴かせました。私のハーモニカも練習や講演の度に吹くためすっかり上手くなって、子どもたちから大きな拍手をいただくほどになりました。でもこの拍手をアンコールと思うほど上達はしていないので、あくまでも謙虚に披露しているのです。
私にとってはすっかり見慣れた瀬戸内の夕日ですが、それでも見る場所と一緒に見る人が違うため、昨日とは趣の違った夕日を楽しむことができました。私のデジカメは腕が悪いのかどうか分かりませんが、夕日をアップで撮影するとぼけたような写真になってしまいます。少しお金が貯まった一眼レフのデジカメを買いたいものだと自分の腕の未熟さを棚に上げて思っているのです。
いよいよ一年中で最も夕日が美しいと思われる秋の頃とンなりました。明日は恒例の夕やけプラットホームコンサートも開かれる予定です。夕日からますます目が離せなくなってきました。明日は香川県高松市の三谷地区から昨年に引き続き20人ほどの団体がやってくる予定で今からワクワクしながら待っているのです。