○松山大学での講義
いつも通う愛媛大学の裏門に面して松山大学はあるのですが、愛媛大学へは一週間に一度通っているものの、松山大学へは一年に一度程度しか行かないため、松山大学の存在を忘れていました。松山大学の先生をしている金融広報アドバイザー仲間の岸本さんから講義を引き受けて欲しいと依頼があったのは前年度でした。そのうち教務課からレジメの提出依頼があっても、日ごろの忙しさにかまけてスケジュール表での確認しかできていませんでした。月も変わって9月に入った2日の予定表を見てびっくりしました。その前後に次々と予定が入って、昨日は早朝のセミナーが終わると直ぐに午前中の松山大学の講義が入っていました。
身支度を整える間もなく松山大学へ向かい、守衛さんの誘導で教務課へ行きました。平成21年度大学コンソーシアムえひめ共同授業と銘打った今回の授業は愛媛大学、愛媛県立医療技術大学、松山東雲大学、松山東雲短期大学、聖カタリナ大学、聖カタリナ短期大学部、放送大学愛媛学習センターが共同で行うのです。私を含めた15人の先生たちが5日間にわたって講義をするのです。
私はその中日の午前中を担当するのです。参加者は146人と伺っていましたが、広い844番教室には夏休み中にもかかわらず、沢山の学生が集まっていました。
私の講義タイトルは「まちづくりの新しい風です。レジメ通りに話すことの苦手な私は、提出していたレジメを殆ど無視して90分の授業を終えました。大学側の説明によるとこの講義は試験がレポート提出が義務付けられていて、10分ほど早めに終わってレポート作成の時間を取って欲しいとのお話でしたので若干早く終わって提出されたレポートは後日私のところへ届けられるとのことでした。後日評点をして送り返すのだそうですが、はてさて私の話をどのように理解したのか、読んでみたいような気もしますが、手間暇の少ない私には時間的にきつそうです。
余談になりますが、今回の授業を教務課の若い女性が聞いてくれました。そして帰り際嬉しい感想を話してくれました。学生ではないものの、一人の人を満足させることができればいいと思って毎回大学で授業をしている私としては、満足の意思表示をしてくれたこの女性の一言で救われた感じがしました。
ふと気がつくと、最近私は意に反した方向に自分の日常が向いていることに気がつきました。大学の講師などをもう7年もやっているのに、未だに大学の授業がなじまず、いつも止めたいような心境なのに、大学とのかかわりがどんどん増えているのです。不味いと思いながらもやっていますが、もうそろそろ幕を引かなければと思っています。私は大学が大の苦手です。論理を旨とする私には理論を教えることは難があるのです。これまでは主に論理を教えてきましたが、少し理論的にならなければ大学の授業はできないのです。
悩みながら授業をやることは学生にとって決していい影響はないので、そろそろなのです。加えて忙し過ぎるオーバーワークな日々を少し整理もしなければなりません。さてどうするか正念場のようです。
「意に反し 大学授業 増えてくる そろそろ幕を 引くこと思う」
「教壇に 立って時々 ハッとする あるべき論を 唱える私」
「レジメ見ず 勝手に喋る 癖ありて 私やっぱり 大学向かぬ」
「点数を つけろといわれ どう評価 うーん困った 俺にはできぬ」