○自慢の夕日でまちづくり
もう20年以上も夕日によるまちづくりにかかわっているため、夕日に魅せられた私のことは随分全国的に知られるようになってきました。何処へ行っても夕日=若松というレッテルで通るし、全国に先駆けて夕日を売り出したため、先進的な取り組みとしてそれなりの評価も受けているのです。そんな私へのやっかみなのか、「若松さん、双海の夕日も綺麗かも知れませんが、私の町の夕日も綺麗ですよ」と挑発的な発言も見られます。その都度私は「それがどうした」とこれまた挑発的に喧嘩を吹っ掛けるのです。確かに夕日は人の心をひきつける魅力があって、ご当地に行けばそれはそれとして地域の人が日本一だと思うような夕日があるのです。まさにオンリーワンという名にふさわしい夕日なのです。
夕日が美しいと思うだけなら正直子どもの発想です。でもその夕日を使って物語を作り経済に結び付けるとなると生半可なことで成果は生まれないのです。沈む・落ちる・没するという夕日の持つマイナスイメージを払しょくし、夕日の物語を作って情報を発信する、さらには夕日のメッカを整備して観光客を誘致して経済効果を高めるとなるとこれはもう至難の業で、物まねをしていいとこ取りをしたくらいで地域づくりはうまく行くものではないのです。
これまで私に夕日に関する協力依頼がきた市町村は十指に余りますが、中でも忘れられないのは伊豆半島の突端にある静岡県西伊豆町田子と宍道湖に落ちる夕日を売り物にしている島根県松江市です。西伊豆には静岡新聞の主催するシンポジウムに出かけましたし、松江市へは昨年の11月に全国夕日サミットがあって基調講演に出かけました。いずれも夕日百選に選ばれているつわもので、夕日にこだわったまちづくりをしているのです。
そして先日、北海道釧路から、「くしろ夕日シンポジウム」を10月31日に開催するから、その基調講演をしてほしいと依頼がありました。明くる日広島での会合が予定されていますが、夕日と聞けば何をさておいても行かなければならないとお引き受けしました。
担当者のホームページやブログを見ると、釧路の夕日の写真が掲載されていました。何処のポイントなのかよく分りませんが、北海道らしい広い夕空が写っています。
(釧路の夕日)
わが双海町の夕日も松江市や釧路市とそんなに差はないだろうと、私のホームページの「夕日の観覧席でアップしている写真を2~3枚みつくろいました。
今から10月の釧路行きが楽しみですが、釧路へはわが夕日を自慢に行くのではなく、物語づくりの手順や夕日も金になることなどを熱い想いを込めて話してみたいと思っています。
私が作った夕日の時刻表によると今日の双海町の日没は18時58分です。ちなみに今日は台風8号崩れの低気圧の影響で昼から小雨が降っていて、あいにく自慢の夕日は見えないようですので、昨日わが家から撮った写真を一枚添付しておきましょう。
(わが家の裏山から見える夕日)
「夕日など 落ちる没する 沈むもの 誰も相手に されることなく」
「わが町の 自慢の夕日 オンリーワン 信じ今日まで 何かにつけて」
「変ですね 釧路がだんだん 近くなる もっと近づき 交流したい」
「好きになりゃ あばたもえくぼ 見えてくる 十年経てば 日本一に」