○好きなことと嫌いなこと
好きな仕事は近づいてくるが 嫌いな仕事は遠ざかる
好きな仕事は直ぐに済むが 嫌いな仕事は中々はかどらない
好きな仕事は楽しいが 嫌いな仕事は苦しい
好きな仕事はまたしようと思うが 嫌いな仕事は二度とやりたくない
好きな本は読もうと思うが 嫌いな本はいつまでも積まれたままである
好きな本はあっという間に終わるが 嫌いな本は中々読み終わらず途中で止める
好きな本は記憶に残るが 嫌いな本は記憶に残らない
好きな本は何回でも読み返すが 嫌いな本は二度と読まない
好きな人には逢いたいが 嫌いな人には逢いたくない
好きな人は逢いたいのに中々逢えず 嫌いな人は何故かよく逢う
好きな人の夢は時々見るが 嫌いな人の夢は再々見る
好きな人は同じ仕草も好きであり 嫌いな人は同じしぐさでも嫌いである
好きな食べ物は美味しいが 嫌いな食べ物は不味い
好きな食べ物は栄養価が高そうに見えるが 嫌いな食べ物は糞になるだけだと思う
好きな食べ物は好んで食べるが 嫌いな食べ物は勧められても食べない
好きな食べ物は金を出しても買うが 嫌いな食べ物はタダでも要らない
好きな場所は何度も行くが 嫌いな場所へは行かない
好きな場所は人に紹介するが 嫌いな場所は人に紹介しない
好きな場所は心が洗われるが 嫌いな場所は心が沈む
好きな場所は例え形が違っても覚えているが 嫌いな場所は忘れる
好きな道具は使うが 嫌いな道具は使わない
好きな道具は自慢するが 嫌いな道具は自慢しない
好きな道具は手元に置くが 嫌いな道具は陰に置く
好きな道具には名前を書くが 嫌いな道具には名前を書かない
好きは好き 嫌いは嫌い
好きに余り理由はないが 嫌いには理由がある
好きはより好きになり 嫌いはより嫌いになる
好きと嫌いはいつの間にか 自分の価値判断の物差しになっている
好きなものがある日嫌いになり 嫌いなものがある日好きになる
好きと嫌いが逆転し 好きが嫌いに嫌いが好きになる
好きの理由も 嫌いな理由もいい加減
好きを増やし嫌いを減らすと人生はまた面白くなる
「好きだった 人に出会って 思うこと 何で焦れた 意味が分らず」
「好き嫌い 意味もないのに 決めている いいじゃあないか 幸せならば」
「嫌いだと 思う相手は 俺のこと 鏡と一緒 多分嫌いだ」
「嫌いでも やらねばならぬ こともある 嫌い熱中 やがて大好き」