○私も夏休み
リタイアしている私には土日も祭日も、ましてや夏休みも小島さんのすっかり古くなったギャグではありませんが、「そんなの関係ない」と思っていました。ところが7月30日になって、「私にも夏休みがあるんだ」ということを発見したのです。というのも7月30日は愛媛大学法文学部の非常勤講師をしているため、毎週木曜日の第2時限目は授業日で、大学へ行かなければなりません。19人の学生が私の講義を楽しみというよりは義務感で待っていてくれるからです。でも7月30日の授業を最後に大学は8月、9月と約2ヵ月間の長い夏休みに入るのです。
学生たちが休みということは私も夏休みということです。しかし残念なことに8月22日と23日は客員教授を務めている愛媛大学農学部の集中講義があって、二日間で15時間の自殺行為のような講義が待っていますし、9月には法文学部のフィールドワークの授業も予定していて、8時間の視察研修を予定しているので、大学で行われるシンポジウムのパネラーなどの出番を合わせると、夏休みといえども結構出払って夏休みにはならないようですが、まあせっかくの夏休みなのでしっかりと楽しみたいと思っています。
その夏休み前の最後のフィールドワーク授業を先日行いました。松山市堀江地区、伊予市佐礼谷地区と続いている地域づくりの現地研修の次の目的地は内子町立川地区を選びました。佐礼谷を訪れたと同じ時間に学生たちはJR予讃線下りに乗って、内子駅の一つ手前の立川駅に降りました。駅から会場となる立川公民館までは川沿いに国道56号線の歩道を少し歩かなければなりません。私は自分の車で立川駅まで学生を迎えに行き、公民館まで歩くよう指示をして引き返し、公民館で亀田事務局長さんと進め方について打ち合わせを行いました。
間もなく学生たちはやってきて、亀田さんの話を1時間余り聞きました。亀田さんとはかつて公民館主事時代から公私にわたって活動を共にした間柄ですので、私の注文通り楽しい雰囲気で話をしてくれ、学生たちも鋭い質問をしてくれました。その後自治会長さんのご厚意で9人乗りのマイクロバスを運行して、道の駅からりまでピストン輸送していただきました。
(道の駅からりの直売所)
食事はからりの食堂で食べましたが、ここの売りはもち麦という小麦の品種を使った見た目は蕎麦的な自慢のうどんを食べました。学生たちは思い思いに食事を楽しみ、午後からの研修に備えました。午後からは道の駅の社長さんのお話を冷房の効いた研修室で聞きました。顔馴染みの沖野女史のご厚意でアイスコーヒーまで振る舞っていただき、様々なお話を聞きました。
全国でもトップレベルの道の駅だけあって経営理念もしっかりしていて、経営も安定しているようでしたが、学生たちの目や耳にはどう映ったことでしょう。
現地解散ということで、道の駅で次の授業のミーティングを行い、学生たちは梅雨明け間近な内子の町を少し離れた内子駅まで歩き、松山へと帰って行きました。私は大洲を出て肱川沿いを下って長浜へ出ました。海育ちの私はやはり海を見ないと息苦しくなるようで、長浜に出た途端広がる瀬戸内海の海に癒されながら帰ってきました。(内子町立川地区のルポは学生用に詳しくメモします)
「予讃線 どこへ降りても 長閑なり まるで貸切 降りれば空に」
「酒飲んだ 旧友頭 いつの間に 薄さ目立って 自分もドキリ」
「コーヒーを 入れて歓待 してくれる 友の気配り 感謝をしつつ」
「集まりし 人は野菜を 品定め 手に持つ袋 中からキュウリ」