○孫を連れて遍路旅
今日は午前中観音寺と善通寺周辺のお寺さん6ヶ寺を巡ろうと、7時から食事をして8時に宿を出発しました。今朝は雲ひとつない快晴の朝でした。カーナビでお寺さんの電話番号を入力し最初のお寺は第68番札所神恵院と第69番観音寺のお寺が同じ敷地内にあるお寺にお参りしました。お参りする人間にとっては二つのお寺が一緒にあるのは便利ですが奇妙なことです。寺の縁起によると明治の神仏分離令により68番の本地仏を観音寺の西金堂に請来したことにより、一境内2札所となったようです。
(第68番神恵院)
(第69番観音寺)
(展望台から寛永通宝の大砂絵)
寺の裏手の山を登れば寛永通宝の大砂文字や根上がりの松など見所も多く、私たちもせっかくだからと一方通行の急な坂道を車で登りました。孫朋樹にとってはこんな大きな昔のお金は理解し難く、何度も質問されおばあちゃんはタジタジでした。そこから第70番本山寺、第71番弥谷寺を経て善通寺市内へ入りました。どのお寺も印象深いのですが特に弥谷寺(いやだにでらと読む)の長い108段の鉄階段は孫にとっても階段を数えて登ったため思い出に残るお寺でした。
(第70番本山寺の五重塔)
(第71番弥谷寺の長い鉄段)
(第72番曼荼羅寺)
(第73番出釈迦寺)
第72番曼荼羅寺と第73番出釈迦寺は目と鼻の先でした。残りは飛び飛びでお参りしているため、第75番善通寺へのお参りです。ここは真言宗善通寺派の総本山らしく、弘法大師ゆかりの寺らしく他のお寺にはない広大な敷地と威厳を感じさせてくれました。寺の縁起によると唐から帰朝した大師は先祖の氏寺を建立せんとして、父通郷から寺領として荘園四町余りを拝受し、そこにかつて学んだ唐の青竜寺に模した堂宇を建てました。寺号は父の名をとって善通寺と命名し、山号は背後の5つの山にちなんで五岳山と号したようです。
この日はお参りしませんでしたが、ここの地下には89メートルの戒壇めぐりがあり、お寺の名所となっています。
午前中駆け足で回った香川西方六ヶ寺参りは空に力強い入道雲が湧き上がる暑さの中でしたが、カーナビのお陰で路に迷うこともなくスムースにお参りが出来ました。これで残りは川之江の三角寺と松山市内のお寺を残すのみとなりました。
「雲が湧き セミのしぐれや 寺めぐり 孫は迷惑 言いたげゾロリ」
「木陰なく 汗を拭きつつ 心経を 唱えつお寺 次から次へ」
「カーナビと いう文明の 力借り 迷うことなく お寺を巡る」
「掛け軸に 独特書体 書く僧侶 汗などかかず 冷房部屋で」