shin-1さんの日記

○変わる新聞事情

 朝起きて顔を洗い、外に出て深呼吸し爽やかに一日が始まります。梅雨も明け日中はうだるような暑さの日々ですが、朝はやはり清々しくて生きていることを実感するのです。新聞受けとなってる郵便受けを開けて新聞を取り、牛乳箱から牛乳を取り込んで居間に入り、いつもの椅子に座って新聞を読み始め何時もの日課が始まるのです。

 昨日地元紙愛媛新聞を扱うお店の大将とある場所で出会いました。新聞屋といえば牛乳屋とともに朝が早い仕事です。大将の話によるとそのお店は3300部の新聞を毎日30人ほどの人を使って配達しているようですが、朝は午前3時から準備に取り掛かるそうです。今の時期は朝は清々しくて快適なのに雨の降る冬場などは手がかじかみ頭の中まで冷えて、辛い仕事だと実感し子どもには継がせたくないと思う仕事のようです。

 最近は新聞事情も随分変わって、私のように朝ご飯を食べながら新聞を読むといったイメージの人は40歳以上の人だというのです。「そんなことはないでしょう」とその言葉を打ち消しましたが、特に20代・30代の若者は新聞、いわゆるニュースペーパではなく、インターネットで新聞を読むのだそうです。昔は自分の配達域内に家が新築すると決まって新聞契約が成立し新聞を配達したそうですが、特に若い人は家を建てても新聞を取らないのですから世の中も変わったものです。私なんぞは新聞を似たーネットで読む方法さえおぼつかないのに、若者たちはインターネットで地方紙や中央紙を読み比べているのです。アナログからデジタルへ新聞社会もいよいよ変身しており、新聞の将来は悲観的だというお話をお聞きしました。

 いつも問題になる新聞折り込みも、2~3年前がピークだったようで、折り込みも買い物の半分がインターネットで購入する時代になって下がり気味だそうです。そういえば最近は折り込みチラシがめっきり減ったような気がしていました。愛媛県、特に中予では、この春松前町に中四国最大級というふれ込みでエミフルという大型商業施設がオープンしたためかろうじてピーク時まで回復したそうですが、折込の多さにヘキヘキする時代はもう去ったようです。

 都会の人は新聞広告をよく見ます。幾つかのスーパーのチラシを比較検討し、安い商品があえばそこへ出かけて少量を買い求める、また特売日や夕方遅くなると20%OFFや半額のシールが張られるので、それを目当てに買い物をするという、何ともしたたかな消費行動なのです。わが町のように買い物もままならない所に住む人間にとっては羨ましい限りだし、一週間分まとめ買いをせざるを得ない遠隔地の不合理を恨んだりもするのです。

 毎朝新聞とチラシを隅々まで目を通して読む習慣は、例えインターネット新聞が普及しようとも、私の生活のリズムは変えようがありません。新聞から受ける知的エネルギーも随分取り込んできました。新聞が休刊日の日に受ける何か分らない欲求不満のようなものを感じなら、今朝もせっせと新聞を読んでいる私なのです。

  「今時の 若者新聞 デジタルで 世の中変わった 変らぬ俺は」

  「折り込みも 見方変えれば 大切な 経費節約 情報ありて」

  「朝だけで 飯が喰えると 思ってた 新聞仕事 これも大変」

  「新聞は 右肩下がりの 業種にて 跡継ぎさせぬ 寂し選択」

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shin-1さんの日記

○漁師のストライキ

 漁師がストライキをするなんて話は今まで聞いたことがありませんが、一昨日の7月15日、漁業経営危機突破全国大会が東京で開かれ、そのイベントに呼応して全国の漁師さんが一斉に休漁となりました。私の町にも二つの漁協、三つの漁港(一つは形だけの漁港)がありますがが、15日は漁船全てが港に係留されていました。港も魚市場も人の姿が見られず、猫さえものんびり昼寝を楽しんで散閑としていました。

 漁港は普通船が出漁すると何やら広々として寂しく、逆に休漁の時は漁船がひしめいて活気を感じるので逆の感じがするものなのですが、この日は全国一斉休漁というニュースが1週間前から流れてその日を迎えただけに何処か寂しく、何処か考えさせられる一日でした。マスコミは相変わらず反応が早くいち早くこのニュースを取り上げていましたが、その主たる原因が世界を揺るがす原油高にあるので、こんな田舎の小さな漁船や漁民も国際化の波をもろに受けなければならない出来事に、何処か可笑しい感じさえするのです。

 私の町は伊予灘という瀬戸内の海ながら外洋性の高い漁場を持っています。冬の風浪の高い地域なので他地域のような養殖事業が皆無で、漁民は漁船漁業に頼って暮らしています。故に漁船は主に重油や軽油を使って遠くは佐田岬半島沖や山口県周防灘にまで出漁し生計を立てています。このところの原油の高騰は異常で、長く続いた安定期の油代の3倍というから尋常ではありません。今は5トン15馬力という底引き網の規格といえど、エンジンの性能がよくなったため油もよく使い、一回の出漁で1万5千円から2万円もの燃料代がかかるのです。これを単純に計算すると安く見積もって1万5千円とした場合でも出漁日数150日×1万5千円=2百25万円、高く見積もれば出漁日数150日×2万円=3百万円となりますが、毎日コンスタントに5万円の水揚げがあったとすると150日×5万円=7百50万円の水揚げとなるのですが、その5分の1.5若しくは5分の2が油代として消え、漁師さんの手取りは5百万から4百50万になります。そこから漁具資材代や漁船保険代などの必要経費をを差し引けば、夫婦や兄弟二人乗りの船の収入は押して測るべき小額になってしまうのです。

 今回のストライキの波紋は様々な漁業を取り巻く内情を垣間見ました。原油高という国際問題、仲買人との力関係、魚を巡る流通システムなど様々です。特に国民の魚離れによる消費の落ち込みと魚が飛行機やトラックに乗って運ばれ一次加工されないと食べられない流通システムは国民が選択支持しているだけに厄介な問題なのです。

 日本はいつの間にか魚よりも肉を好む国民になりました。故に外国から肉を輸入しなければならなくなり、BSEなどの問題が発生し社会に衝撃を与えました。港に上がった魚は地産地消どころか人間様も滅多に乗らない飛行機に乗ったり車に乗せられて都会を目指し市場や工場に運ばれ、まな板や包丁を持たない消費者に半調理若しくは調理されて店頭に並ぶのです。漁村でありながら港に揚がった魚を買い求めて食べることなど殆どできないのです。お百姓さんが作った野菜、漁師さんが獲った魚をお百姓さんや漁師さんが売り歩いた時代はもう遠い遠い昔の放しになってしまったのです。地元の周囲10キロ圏内で出来たものを食べると健康にいいという単純な願いはもう叶えられないのです。

 漁師さんの味方のような話ばかりを書いてきましたが、今回の止むに止まれるストライキをただ休漁すればいいのではなく、漁師さんもこの事に気付き何処か可笑しいこんな社会を変えるきっかけにして欲しいと思っています。

  「やるもんだ 漁師が何と ストライキ 油を安く だけではないぞ」

  「今頃に なって消費者 驚いて 魚見直す 日本は愚か」

  「魚消え 魚の値段 高くなり 逆に魚が 肉に変わりて」

  「今朝獲れた 魚飛行機 乗って行く 目指す所は 東京ですって」

 

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