○旧中山町を訪ねる
昨日は愛媛大学法文学部総合政策学科の学生18名と一緒に、フィールドワークの現地調査で旧中山町へ出かけました。学生たちは松山から列車に乗って中山入りしましたが、私は隣の町であるので学生とは別に峠を越えマイカーで出かけました。暑い時期なので学生たちの移動に車を使わなければならないと思い、あらかじめ伊予市役所中山支所へ車を置いて、中山駅まで歩いて出迎えに行きました。早朝の中山商店街は朝日と陰の部分がはっきりしていて爽やかでした。隣町というのにこの街の商店街は知人友人も多く、谷口商店の前まで行くと、双海町出身よし子ちゃんとばったり出会い、店の中でご主人や時折訪ねてくる人たちと懐かしい談笑を交わしました。目と鼻の先の上岡文具店のご家族が目に止り、ここでも立ち話です。上岡さんのご家族も穏やかな人たちで、いつもご厚誼をいただいているのです。目と鼻の先の宮野製麺ではこれまた懐かしい奥さんにお会いできて、旧中山町時代が懐かしく思い出されました。
8時40分に松山駅を出発した各駅停車の列車が中山駅に着くのは9時31分です。列車は予定通りホームに入ってきました。先週が休講だったので2週間ぶりの懐かしい学生の顔ですが、どういう訳か班長の前田さんの姿が見えませんでした。後で連絡を貰ったのですが、来る途中事故に会って病院へ行っていたそうです。
市役所中山支所の2階で研修は始まりました。上田地域振興課長以下4人の地域振興課職員が対応して微細な説明をしてくれました。特に北岡さんの中山町の合併前・合併後、そしてこれからの話は、この日のために作成した資料に基づいてとても分りやすく、学生も納得して聞き入りました。合併後の地域自治についてもいい研修が出来たように思います。
午前中は2時間余りびっしり研修をしました。学生たちも全員質問したりそれに答えてもらったりしました。
この日はとても暑い一日でしたが、支所のご配慮でホテルのバスを利用させてもらい、遊栗館でのバイキング昼食に舌鼓を打ちました。700円食べ放題の品揃えは抱負で、地産池消、しかも野菜中心のヘルシーな味に学生たちも我を忘れて何度もお変わりするなど食い入っていました。地域振興課の職員さんも全員昼食に参加していただき学生たちと懇談をしてもらいました。
午後は花の森ホテルや野外ステージ、鹿牧場、フラワーハウスなど、栗の里公園の散策です。暑いさなかでしたが、学生たちは「暑い暑い」といいながらも元気に視察研修を行いました。
(鹿牧場)
(フラワーハウス)
(フラワーハウスには見たこともないような珍しい花々が咲いていました)
(お洒落な花の森ホテルのロビーにてくつろぐ学生。ホテルではアイスコーヒーまでご馳走になり、研修修了後中山駅まで送ってもらいました)
研修を終え学生たちは15時44分発の列車に乗って中山町を後にしました。今回お世話になった上田課長さんは夢工房の仲間です。花岡さんは元社会教育で同じ鎌の飯を食べた間柄、米井さんは双海町出身、北岡さんは元社会教育、木曽さんは初めての出会いでしたが、それぞれ深いご縁を縁としてかゆい所へ手が届くような気配りの研修受け入れで、頭が下がる思いがしました。合併は必ずしもいい事ばかりではなく、むしろ他地域では不協和音も聞こえますが、上田課長さん以下地域振興課の皆さんの姿を見ていると、そんなことは微塵も感じさせず生き生きと働いていました。
「合併後 テーマに研修 訪ねたが 人が生き生き 学生感心」
「大盛りの ご飯を食べる 姿見て やはり若者 食べ方違う」
「街中は ひっそり静か 灯が消えて 店に入ると 訛り懐かし」
「旧友は あり難きかな 気配りの 数々感謝 別れを告げぬ」