○久しぶりの動物園
県庁の職員でありながら奇抜なアイディアと行動力で動物園を有名にした山崎園長さんが存命中は、しょっちゅう動物園の話題に触れ、私も山崎園長さんに頼まれて飛べ動物園まで研修会に招かれ、職員のスキルアップについて講演したりして、常に動物園が身近にありましたが、今は交流もなくすっかり私の記憶から遠ざかっていました。
昨日は天気もよく孫が動物園に行きたいとせがむので私たち夫婦と3人で砥部動物園に出かけました。出かける前から孫はウキウキソワソワで、何度か行ったことのある動物園の思い出を話しながらはしゃぐ姿にこんなにも嬉しいのかと、こちらまで喜んでしまいました。一度落ち込んだ入場者数も少し上向きだと聞いていましたが、11時頃に着いた動物園近くの駐車場は満車で、運動公園を越えた一番遠い駐車場に案内されました。そこからはライオンの形をしたシャトルバスが迎えに来てくれるので、そんなに苦になることもなく、むしろシャトルバスに乗れたことで随分楽しそうでした。
入場券を買って中へ入ると、陽気に誘われて繰り出した親子や家族、若いカップルなどがコートも着ずに長閑に散歩気分であちこちを見て回っていましたが、目玉となる動物の周りには人だかりが出来ていました。それでも人を掻き分けてというのではなく人垣がスムースに流れるので、孫も私たち夫婦もゆっありと歩いて見学しました。
ピンクのフラミンゴが片足立ちで優しく入場を歓迎してくれ、孫もお立ち台で片足ポーズしました。
最初に入ったのはスネーク館、亀や蛇などが温室で展示されているため汗ばむような温かさで、孫は蛇やワニに興味を示して、何度も何度も行ったり来たりでした。それにしても私などは蛇が一番嫌いな動物なのに孫は平気で大きなニシキヘビやアナコングなどを見てはしゃいでいました。
最近は北海道旭川の旭山動物園の入場者が上野動物園を抜いて日本一になったという話題が持ちきりで、斜陽化の動物園業界も生き残りをかけて来園者に様々なサービスをしているようです。それは安全な動物と触れあうことなのですが、スネーク館では大きな亀が足元に無造作に転がるように置かれていて、子どもも大人も触ってはキャーキャーいって喜んでいました。孫も最初は恐る恐るでしたが、二度三度するうちに亀の甲羅に乗るような仕草までして喜んでいました。
屋外には人工飼育で育った白熊のピースを見ました。テレビのドキュメンタリー番組で紹介されていたので人気が高く、孫さえも「ピース、ピース」と名前を呼ぶほどでした。
ペンギン、レッサーパンダなど、もう名前さえも知らない動物がたくさんいて、かなりの距離を歩きました。動物園の魅力は知らず知らずのうちに歩くことだと改めて万歩計を見ましたが、その数の多さに満足気味でした。
丁度お昼になると広場ではおもちゃのからくり時計が演奏を始めました。孫はパンダの乗り物に乗ったり、約束の動物の模型の中からワニの模型を一つ買ってもらい、それを片手にトラやヒョウなどの猛獣類や猿などを見て回り、象に餌を投げて2時間余り散策した会場を後にしました。
(この写真を見て孫曰く。「おじいちゃん、僕の頭の上に象さんが乗っているよ。うれしいー」だそうです)
(自宅に帰った孫は動物園で見た動物の物まねを盛んにして遊んでいました。特に買ってもらったワニの模型がすっかりお気に入りで、風呂に持って入って石鹸で洗ったり、おまけに夜九時の就寝時は布団の中で一緒に寝ました。夜中に起きてきて「僕のワニは何処?なんていう始末です)
孫にとっても私たち夫婦にとっても束の間のいいリフレッシュでした。
「孫と手を つないで園内 あっちこち 知らない動物 文字盤頼りに」
「匂いさえ なければ園内 快適で 一日楽しむ デイトスポット」
「近頃は 動物触れ合う 動物園 子どもにとっても ハラハラドキドキ」
「花の咲く 頃にも一度 来てみたい 長閑な冬の 一日楽し」