○間抜けな宛名のないハガキ投函
「お父さん、あなたの出したハガキに宛名の書いてないのがあるそうよ。郵便局が預かっているそうよ」と、旅先へ妻からあきれた声の電話がかかってきました。「えっ、そんなハガキ出したかな?」と自分でも不思議がりましたが、昨日は郵便局も休みなのでどうしようかと思案して郵便局の前を通り過ぎようとすると、運良く休日出勤の顔見知りの局長さんに出会い、恥ずかしながらそのハガキを戻してもらいました。毎日3枚のハガキを書いては投函する私ですが、どうも3日前に書いた中に裏書をし終わった所にあいにくの来客で、表書きをしないまま他の2枚に紛れ込んで出したようなのです。受け取った行く当てのないハガキは「私は何処へ行けばいいのでしょうか?」といわんばかりに、郵便局で寂しく3日間も保管されていたようです。
実はこのハガキ、息子に教えてもらって初めて官製ハガキに人間牧場のロケ風呂に次男と孫が一緒に入る風景をプリントしたものなのです。仲間から手づくりの印刷ハガキが来る度に羨ましくも、そんなハガキを作ってみたいと思っていた矢先だったので、練習のつもりで使わなかった50円のかもメール官製ハガキにプリントアウトしたものでした。結果的には寒中見舞いに暑中見舞い用のハガキを使うことになったのですが、年中年賀状の当選しなかったハガキをくれる変わった友人もいることだし、まあブラックジョークのつもりでと書いたのでした。
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しかし、いくらなんでもこの寒中に入浴シートはと思いましたが、まあいいかと妥協してこの写真をプリントアウトした寒中見舞いとなってしまいました。
さて迷えるこのハガキのお相手は誰でしょう。はい、先日八幡浜ソロプチミストの卓話でお邪魔した時に参加した方からのお便りへの返礼なのです。ご主人が県PTAの会長さんをされているとかで、ご主人に私の住所を聞いてハガキを書いてくれました。そんな心温まるハガキなのに、失礼なことをしたものだと既に消印を押されている上に50円の切手を貼って今日投函することにしています。迷えるハガキが明日には届くと思いますがブログの画面を借りてお詫びいたします。
ハガキの効用をいい続けて二十年になろうとしています。100人に話しても1人くらいしかハガキは来ないものですから、1パーセント理論を説いている私としては余りあてにも期待もしていません。でもそんな中でも私にちゃんとハガキを書いてくれる人もいるのですから1パーセントの人をこれからも大事にしたいものです。
それにしても田舎の郵便局はいいですね。宛名のない迷えるハガキには私の名前など何処にも書いていません。でも担当者はちゃんと私のハガキだと気がついて、わざわ親切にも取っておいてくれました。普通だと送り先も送り主も分らないハガキはごみとして処分されるでしょうし、そうされても仕方がないことなのです。地元郵便局の皆さんに感謝しています。
「あて先を 書かず戻りし はがき見て 間抜けな人よ 何だ私だ」
「寒中に 暑中見舞い用 ハガキ出す 貰った人は 寒さ倍増」
「結局は 高いハガキに なりました それでもやはり 切手貼り出す」
「このハガキ 貰った人の 顔浮かべ 大きなポスト ポトンと音して」