○桜いよかんが届きました
季節が巡り春の訪れを肌で感じる頃となりました。美味しく味わった蜜柑類もいよいよ終わりに近づいてきましたが、昨日講演先の島根県益田市から帰ってみると、玄関に蜜柑のダンボール箱が置いてありました。爆弾でも入っているのかと妻が開けた痕跡がありましたが、部屋に入って見ると机の上の籐篭に真赤な伊予柑が盛られ、その横に送り主の大河内結子さんからのメッセージと伊予柑の来歴が書かれたポストカードサイズの品書きが添えられておりました。「美味しそうだったのであなたが帰るまでに2個食べました。美味しかったとあなたからお便りを出してください」と妻の弁明、「食べるのは妻、お礼状は私」毎度のことですので気にもせず私も1個ご相伴にあずかりました。
大河内さんとは先日サロンであって以来のメル友で時々メールを読んでいますが、ご存知えひめ地域政策総合センターの清水さんたちと「えひめ朝フルの会」を結成し、みかんの美味しさと健康効果について普及PRしている方です。前々からお顔は知っていたのですが顔と名前と仕事が一致せず大変失礼をしていました。妻は「伊予柑をいただく理由がない」というのですが、まあ女のやっかみくらいに聞き流して妻に、大河内さんの住処を話してやりました。「昔お世話になった大西町の岡島明夫さんの家の近くで」と言うと、直ぐに思い出してくれました。「岡島さんは元気かしら」、会話がやっと繋がり朝フルの会の話をしてやりました。「まあそんなに痩せるんだったら私もやろう」と早速1個、凄い食欲です。太るはずです。
品書きには「桜いよかん」と書かれ自慢のみかん畑の写真が載っていました。「晩生の伊予柑を収穫する時期をできるだけ遅らせ、樹上で熟らせました。大空に枝を伸ばし、樹齢60年の樹がつくる『さわやかな風味』と『春の便り』をご笑味ください。安全・安心を第一に除草剤を使用せず、農薬もう~んと少なくして、エコ栽培にこだわりました。『桜いよかn』は桜の季節に美味しい果物です。」と書いていました。
失礼ながら農家のおばちゃんがここまで自分の作った果物を褒める人も珍しいと深い感動を覚えました。普通の農家は「みかんじゃあ飯が食えん」とか、「みかんが安い」、とか、「今の消費者はわがままで困る」とか、「農協はわしらのことをひとつも考えてくれん」とか、「このままだったらわしらは首をつるしかない」とか、ブツブツ文句を言いながら日々を暮らしています。そんな不満を言ったところで山彦のように自分に跳ね返り、いつの間にか消えて聞こえなくなるばかりです。大河内さんの姿が神々しく思えました。
実は昨日の島根県益田市での講演会は婦人会の主催でした。「女性の輝きが町を輝かせる」という内容テーマだったものですから、3人の実在女性の名前と活動を紹介しました。一人は大分県安心院でグリーンツーリズム宿を営む中山ミヤ子さんの五右衛門風呂とウンコ部屋の話、愛媛県双海町でじゃこ天を作り5500万円を売り上げている富岡喜久子さんの話、えひめ朝フルの会で朝食に果物を食べる運動をしている愛媛県今治市大西町の大河内結子さん話をさせてもらったのです。本人には内緒の話ですが面白おかしく話しました。大河内さんから伊予柑が届いたのはそのお礼かな?と思うほどの偶然でした。私も時々知らない人が知らない場所で私の話をしているそうですが、人に話してもらえるような人間になることは凄いことだと思っています。大河内さんの話は偶然と必然でした。勝手にあなたたちのことを話したことをお許し下さい。
「旅帰り 玄関先に ダンボール 自慢の伊予柑 食べて食べてと」
「百姓さん ブツブツ文句 言う前に 自慢しながら やったらどうだ」
「さすがだね 桜いよかん ネーミング ヘルシー気分で 一個味わう」
「結子とは ネットワークの 名前なり 何時の間にやら 深いご縁が」