○二次会は楽しい
昨晩は送別会の後、久しぶりに二次会に繰り出しました。酒を飲まなくなったこともあって、このところトンとご無沙汰の二次会でしたが、この二年間お世話になった鵜野さんの送別会とあって同行しました。昔は二次会と称して深夜まで飲み屋街を徘徊していましたが、今はそんな馬力もないため飲み屋街のお店の位置がまったくといってよいほどつかめないのです。それでも四六十という全国の日本酒なら何でもあるというかつて行きつけの店へ行きました。昔は三日に上げずの表現ぐらいやって来ていたこの店もすっかり様変わりしていました。私が紹介した店にもかかわらず今ではすっかり乗っ取られた感じで、仲間たちは酒の話に花を咲かせながら通ぶりを発揮して盃を傾けていました。
私はこの店が日本酒専門の店でありながら、この店で酒を飲んだことがありません。私がこの店に入ると女将さんも大将も「はい若松さんには大吟醸キリンビール」などといってビールを出してくれたものでした。そのビールさえも止めたのですから、「はい若松さんには泡の立たない大吟醸ウーロン茶」などと冷やかされました。
それにしても若い人は元気です。一次会で2時間半、日本酒とビールと焼酎をまるで三種混合のように鱈腹飲みながら、二次会では冷酒をコップに並々ついで飲むのですから、羨ましい限りです。ある人から聞いた話ですが、受け皿の上に乗せたコップに表面張力で盛り上がったように注がれた酒を飲む姿で酒飲みかどうか分るそうです。コップに口を持っていって飲む人はまず酒飲み、コップを手で持って口に運ぶ人はそれほどではないそうです。受け皿に零れた酒を飲むのもまた通の飲み方でしょう。この店の女将さんや大将は酒の注ぎ方が実に上手く、神業かと思わせるほど零さず表面張力いっぱいに注ぎ分けてゆくのです。
酒に酔った人と私のように飲めない人とでは話の歯車が合うはずがなく、もう一次会で同じことを繰り返し言う人がいます。「ああこの人は酔ってるな」と思っても、それを言っちゃあお終いよ」なんてところで適当に話を合わせるのですが、女性も参加しているのでそろそろおいとまをと二次会2時間のコースは割り勘を払い店を後にしました。そういえば最近はやたらと100円パーキングが増えて何かと便利です。2時間で600円ですから手ごろな値段です。同じ方向へ帰る事もあって主任さんを助手席に乗せ、途中で降ろして11時30分に無事帰宅したのです。少々料理の食べ過ぎ、ウーロン茶の飲み過ぎで腹が張っていましたが、これも大切な付き合いだと楽しい語らいの時間を思い出しつつ、今日届いた手紙やメールに目を通しながら、長かった一日が終わりました。
「久々の 二次会楽し ウーロン茶 酔った気持ちで 歌まで歌う」
「受け皿の 上のコップに 並とつぐ 手より口先 グイと飲み干す」
「酒下火 言うけど酒が こんなにも あるのか棚の 銘柄感心」
「若松さん 隣の席の 女から 突然声を かけられドキドキ」