shin-1さんの日記

○石の上にも3年

 愛媛大学の非常勤講師をお引き受けして今年で丸三年を終えました。長いようでも短いようでもありましたが、今日幾つかの提出書類を大学に持っていって一応の区切りをつけました。最初はドギマギした大学の仕事もどうにか飲み込めて今は少しゆとりが出てきた感じです。非常勤講師は毎年契約更新ですから成果が出なかったり失敗すると声はかかりません。先日担当の先生からメールで来年もとのお誘いがあり、今日偶然にも大学から非常勤講師就任の承諾依頼書が送られて来ました。今晩妻と相談して決めたいと思いますが、断る理由もないので、大学生が卒業するのが4年だと思って引き受けたいと思っています。さて妻はどう言うでしょうか。学生の皆さんに「学びの感想」というレポートを書いて提出してもらいましたが、この一年前期30時間、後期30時間、計60時間の受講感想は概ね良好で、特にフィールドワークで県内市町を調査のために訪れたことは印象に残っているようです。

 私自身も若い学生との交流で随分学ばせてもらいました。今の若者がどんな意識を持ちどんな行動をとるのか興味があり研究もしたかったので積極的に学生と情報交換をしました。また学生が考えるまちづくりについては「えひめ地域政策研究センター」の機関紙「舞たうん」に、二回連続でその成果を掲載してもらいましたし、研究員の皆さんと学生の話し合いの場も持てました。

 私のゼミには今年は26人の学生が参加し「地域振興とまちづくり」というテーマで様々な切り口から講義を試みましたが、一年間の学習を経て学生が提出した「私の感がえる地域振興とまちづくり」には、A4i一枚の短い文章ながら踏み込んだ意見が随所に見られました。

 大学は最早先生から講義を受けるだけの時代は終わったように思います。講義は勿論大切ですが、私たちのような社会人の経験から生まれた論理を聞いたり見たりしながら主体的にどう学習ができるか、そして願わくば大学と社会の間の大きな壁を取っ払って、いかに社会貢献できるかが試されているようにも感じました。学生たちには「たのくるしい」という私が作った造語を最初に贈りましたが、はて楽しくも苦しくもあったでしょうか。 さてさて来年はどんな教え方をしようか、思案中です。

  「大学へ 三年通って 教えたり 知識増えたと 感謝レポート」

  「たのくるし そんな造語の 学び終え また新しき 学生たちと」

  「優良可 顔と名前と レポートで 点数つける 首をひねりて」

  「春始め 冬終わりの 授業する 学生衣 春から冬へ」   

 

 

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