○私のプロモーションビデオ
まちづくりや地域づくりにいささかなりの関わりを持っている私は、これまでに沢山のテレビやラジオに登場していますが、顔に自信の持てない私としては特に映像に出ると何とも面映い感じがします。しかしながらこれも自分の顔だからと呆れて見ているのですが、その殆どはビデオにダビングしているものを自分で再生し、自分や家族で見る程度なのです。だから少々恥ずかしい場面でも笑って済ませるのです。
ところがところがつい先日松山市で開かれた「地域の自立を考える」シンポジウムでは、こともあろうか本人がいるのに300人もの聴衆を前に私のプロモーションビデオが大写しに上映されてしまったのです。このプロモーションビデオは、えひめ地域政策研究センターの清水さんと脇田さんがこの日のために密かに作った本邦初公開の映像ですから、出演者の私も始めて見る代物です。
ビデオの内容はまずフーテンの寅さんシリーズ19作目の映像が出てきます。下灘駅のベンチに寝そべっている寅さんを駅員さんが起こす場面で私に早代わりするというずっこけで、会場は笑いに包まれました。その後はシーサイド公園砂浜で清掃する姿や、人間牧場で草刈やハーモニカを吹く姿が夕日とともに印象的に作られていました。清水さんが監督を、脇田さんが撮影と製作を担当したそうですが、ご存知戒田節子さんのナレーションも抜群で、その技術たるや玄人はだしで恐れ入りました。
昨日の夜そのプロモーションビデオを妻と二人で見たのですが、妻は大受けで笑って見ていました。
それにしてもフーテンの寅さんの映像に出てくる下灘駅界隈は30年も前のことですが相当の変化です。何せ日本一海に近い駅だった頃の映像ですから、その後海岸国道バイパスができ下灘駅も無人化して駅構内の複線が単線化しました。また駅周辺には桜の老木が沢山ありましたが枯死し、官舎跡には夕焼け団地の建物が立っています。こうしてみると映像はやはり生き証人なのでしょう。
このDVDはこれからも大切に残しておきたいものです。
「三十年前に映りし映画見て時の流れの速さ感じる」
「この駅が私の始発駅だった終着駅は何処になるのか」
「妻乗せた鈍行列車で松山へ顔も忘れて大恥汗顔」
「俺主役短い映画上映し腹を抱える妻と二人で」