○届いたハガキ通信
私の友人に広島県福山市に住んでいる平井悦夫さんという筆まめな方がいます。私の主宰していたフロンティア塾の講師として双海町へ招き、そのご縁で私も彼の主宰する魅力人間交流マーケットの講師としてお邪魔しました。彼の町は広島県新市町でしたが、早々と福山市に合併してもうその自治体はありませんが、字体こそ違え私の名前と同じ名前の町だったのでより親近感を覚えたものでした。私が広島県向島の半田さんと出会いハガキを書くようになったきっかけも、じつはこの平井悦夫さんを介してでした。ですから彼は私の大恩人と言わざるを得ません。物腰の柔らかい語り口や柔軟なフットワークは私には真似の出来ない生き方です。
そんな彼が凝りに凝っているのはハガキ通信です。「ときめ木堂の喜びタイムス」という一風変わったハガキ通信です。何人かに出すためコピーした紙をハガキに貼り付けて、決してスマートとはいい難い体裁なのですが、この内容たるや人に合ったこと、何処かへ行ったこと、感じたことなど多岐にわたっています。私にも毎号届くのですが、その数がNO.143号ですから驚きの数字です。私のハガキ通信は一年365日続けましたからNO.365号ですが、私の場合はそんなに沢山のハガキは出していませんから、どっちこっちといったところでしょうか。
先日彼からお便りが届きました。仲間と「愛と平和」をテーマにした書と絵の展覧会を開くからハガキに絵かメッセージを書いて送って欲しいと言うのです。
彼のように絵も書も上手くない私は意気消沈といったところですが、それでも彼への義理もあるのでちょっとした工夫を思いつきました。私が彼に出している双海町の夕日の絵葉書を二枚書く事にしました。夕日の絵葉書は裏に夕日の写真が印刷されていますから、一枚はメッセージ、一枚は写真を裏表使えば、裏と表を組み合わせれば二つのメッセージが展示できるというアイディアです。
福山市駅家町万能庫ー5 平井悦夫様
「いつの頃からでしょうか。あなたから『ときめ木堂のよろこびタイムス』というハガキが届くようになったのは・・・・。数えてみたら早くも143号となっています。パソコンやインターネットが持てはやされる時代に、こんなアナログな世界で『愛や平和』につい書かれているメッセージは他にはないと思い、大切にしまっています。たった50円のハガキですが、便りが来る度に、愛や平和について考えさされます。『人は人によりて人となる』あなたのハガキを見ていつもそう思います。あなたのハガキは自分が人間であることを忘れかけたころに届きますから、『ああ私は人間なんだ』と思います。人間は愛と平和を求める動物なのです」
福山市駅家町万能倉806-5 平井悦夫様
「双海町の夕日を見るたびに思います。この夕日はどこかの朝日だということを。人間は同じ太陽を朝日と夕日として見ているのです。でも同じ太陽の恵みを受けながら、一見平和そうに見える日本や戦争をしている国もあるのです。愛を忘れた日本人、愛を求めて戦争をしている国々、どちらも本当の愛を知らないのかもしれません。平和は愛なしでは語れないのです。日本一と自認する双海の夕日は私に、愛と平和の尊さを教えてくれるのです。みんなで夕日を見ようよ。」
「一枚のハガキ届いて143読んで気付いて生き方変える」
「彼に会いハガキ書くよに勧められ書いた年数十九年にも」
「字が不味いそんな言い訳しなくても書けば届くよたった五十円」
「ハガキよりブログに熱中近頃は早い魅力についつい誘われ」