○誠子ちゃんと和美ちゃんが運んでくれた春
海沿いに面した双海町の海岸線は、名残の水仙がいっぱい咲いてます。例年だと水仙のは花の見ごろは終わりなのですが、やはり寒かったせいでしょうか今でも水仙の芳しい香りが一面に漂っています。しかし立春が過ぎて春を感じるようになるとやはり菜の花が咲き始め、JR予讃線海岸線周りのどは沿いには黄色いジュータンが広がりつつあります。一雨ごとに黄色い色が増してくるようです。
昨日西予市から素敵な女性が人間牧場の見学に来ました。見学といっても松山へ出張するついでに立ち寄った程度の短い時間でしたが、バレンタインでー間近かとあって義理チョコ持参の出会いとなりました。聖子ちゃんは子持ちの女性ですが地域政策研究センターに2年間出向していた折知り合い、私の「ミレミアム2000年その日私は」というタイトルで毎日書いたA4一枚の原稿を毎月校正してくれた方で、帰郷後も何かと交流をしています。和美ちゃんは彼女が公民館に勤めていた頃、公民館職員研修で煙会所へやって来たメンバーでした。その後まちづくりやフロンティア塾にも参加してくれ多いに語った間柄です。ふたりは偶然にも合併によって職場が同じになり上司部下の関係のようです。
この数年はお互いに合併という時代の波に翻弄されていたため出会いの少ない日々が続きましたが、やっと立ちどまる余裕が出来て今日の出会いとなりました。
昨日は今年最初の南西の風が吹きました。多分彼女たち二人が南西の風を運んでくれたのではないかと思いました。昨日の人間牧場は穏やか佇まいを見せていました。春霞の影響なのでしょうか遠望は出来ませんでしたが、南西の風が海面をなでながら吹きぬけるため色が刻々と変化する様子が美しく、二人は少し感動しているようでした。このところ沖縄や群馬、名古屋と忙しかったため2週間ぶりに人間牧場を訪ねましたが、私の留守中に長男がロフトに上がる階段を取り付けていました。ストーブも煙突がつけられ工事中のようで雑前とはしていましたが、息子のお陰で少しずつ整ってきました。
私の留守中に長男と次男が高知県奈半利の坂本さんからいただいた杉の切り株を親父が仕上げたテーブルを運んでくれていました。あの見るからに汚れていた切り株がものの見事に変身したのです。あんな杉が一体何処でどのように生えていたのか考えるだけでもワクワクします。
誠子ちゃんと和美ちゃんは南西の春風を運んで来た後再会を約束して去って行きました。私も帰宅し高知県須崎市の生涯学習フォーラムでの講演に出かけました。
今日は春の雨が降っています。春雨は音もなくシトシト降ってます。この雨が大地の恵みとなって万物を芽吹かせることでしょう。「どこかで春が生まれてる、どこかで春の音がする」の曲を水平線の家に備え付けてあるハーモニカで吹いてみました。爽やかな音色が春風に乗って消えてゆきました。
「春思う曲を探してハーモニカ意の向くままにひとり吹きつつ」
「あの根っこ親父の手によりこんなにも立派なテーブル仕上げに感謝」
「名残香の水仙咲きし道端に出番待つよな菜の花一輪」
「春運ぶ二人の女性やって来る髪をなびかせ海を遠望」