shin-1さんの日記

○石垣島に何しに行ったかって?

 まちづくり人やまちづくり団体の更なる発展を図るために「地域づくり団体全国研修交流会」が毎年日本各地を巡回して行われています。第23回目となる今年は沖縄が当番県で、沖縄県内各地で17もの分科会が持たれましたが、石垣島会場はそのしんがり17番目の会場となっていたのです。日本で一番南に位置する遠い会場だけに参加者も果たしてと主催者は心配されたようですが、石垣島の魅力に惹かれて集まったのは30人の定員に対し25人でした。

 「日本最南端の石垣島に育つ薬草から健康を知る」分科会は、「みぢかな薬草を利用した健康で活力ある地域づくり(医食同源)」「健康で人が元気・まちが元気・島も元気」をテーマに、薬草・ハーブ文化をはぐくむ会が主管しました。

 石垣島は暖かい気候と豊かな自然、伝統文化に育まれた日本最南端の島です。灼熱の太陽を浴びたたくましい生命力溢れた薬草がみぢかに生育し、自然の恵みと優れた芸能、長寿の島が島民の誇りです。先人たちは生活の知恵として薬草・ハーブを様々な料理や薬用に用いて、暮らしに潤いを求めてきました。健康で活力ある地域づくりから、医食同源を求め、収穫体験、講話、薬草の伝統食づくりを通して、見て、触れて、食べて、楽しみながら健康について考える集会でした。

 主管した薬草・ハーブ文化をはぐくむ会は、薬用植物を活かしたまちづくりをテーマとして、市民ぐるみで健康づくり、モノづくり、人づくり、環境づくり活動を展開し、市民との協働による地域おこしを目的に平成15年に設立された新しい団体です。幅広い年齢層からなる120人の会員で構成し、定期的に講演会、講座、実習、自生地めぐり、視察研修などを開催しています。また地域団体との情報交換、地域行事への参加協力を通して、健康づくり、地域づくりに取り組み、薬草見本園を活用して生涯教育、環境学習など、薬草文化の創造に努めている団体です。

 今回の分科会では豊かな自然や伝統文化に触れたりしましたが、自生地めぐりと収穫体験、健康講話と活動発表、薬草の料理教室という三つが大きなポイントでした。

 自生地めぐりと収穫体験は市内を車で巡り、薬草の自生状況をつぶさに見て回りましたが、薬草の島だけあって、その気になって見れば何処にでも薬草が生えていますし、いい着眼点だと思いました。最近話題のウコンの収穫作業体験もグリーンツーリズムの新しいテーマとして参考になりました。

 健康講話は健康福祉センター医師城所望先生の楽しい講話でした。この話は別仕立てで書きたいと思います。石垣青年会、石垣市食生活改善推進員協議会、薬草・ハーブ文化をはぐくむ会のの事例発表も大変素晴らしいものがありました。私が最も注目したのは石垣青年会の発表でした。地域づくりの現場で若者の参加は限りなくゼロに近くなっています。ましてや青年の活動発表など余り聞きませんが、この青年会の活動は目を見張るような内容でした。南の島がゆえに雪は降らないそうですが、そのことを逆手にとって雪を降らせるイベントで一万人を集めたエピソードは、子どもの頃に映画で見た「南の島に雪が降る」とダブって楽しかったです。このことについても別仕立てで書きます。

 薬草の料理教室は、えっ、こんなものが食べられるの?てな感じでしたが、エプロンをかけ自分で料理してみると、これが以外と楽しいのです。これもこれからのグリーンツーリズムのメニューとして参考になりました。

 総じて、「健康とは何か」、「生きることとは何か」「地域づくりとは何か」を感じさせられた2泊3日の研修でした。それぞれの研修にキラリ光る隠し味があり、大きな薬効がありました。医食同源という言葉の重みを感じさせられました。

  「建築士肩身の狭い職だけど建に人偏健康築く」

  「道端の雑草何と薬草だこれを活かせば長生きゲット」

  「牛肉に変わるご馳走食べました薬膳つくりお腹快調」

  「ヨモギとて無駄にはしない島の人足元見ればあれも薬に」

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