○ハガキが続々届く
先週の日曜日、市内の小学校PTAの招きで講演会に出掛けました。普通はお父さんやお母さんに話すのですが、この日は親子で聞きたいということだったので子ども中心に話したことはブログで紹介しましたが、「恐れていたこと?」というより、本当は「嬉しいこと?」なのかも知れませんが、大変な難題が持ち上がりました。
今週は出ずっぱりで県外県内の仕事が入って余り家にはいませんでしたが、自宅に帰って郵便物の山を見て驚きました。講演を聞いた子どもたちから沢山のハガキが届いたのです。年賀状の余ったハガキ、絵葉書、イラスト入りのハガキ、中には無造作にありがとうだけのシンプルなものまで様々なハガキがどっと届いたのです。そうです。私にとっては「郵便物の山」とか「どっと」という感嘆言葉がピッタリの驚きでした。一枚一枚読むと嬉しさがこみ上げてきました。
しかし問題はこれからなのです。この子どもたちにお便りを書かなければならないのです。ふと数年前のある中学校の少年式を思い出しました。愛媛県内では昔の元服に当る中学校2年生を対象に「少年式」を行っていますが、その時もある中学校の少年式に講師として招かれたのです。「自覚・健康・立志の少年式にあたり、目標を立てること、実践することが出来る人間になりましょう。ちなみに私は毎日ハガキを3枚書いたら人生が楽しくなるという人の言葉を信じて毎日3枚のはがきを書いています」と、壇上で話したのです。2年生だけでも7クラス大きな学校ですから、明くる日からハガキが50枚単位で来るようになりました。最初は嬉しくて丁寧に書いていましたが、ついに音をあげてしまいました。それでも私はただひたすら書いたのです。すると今度は丁寧な子どもから返信が来るようになりました。お手上げでしたがその子どもの中には今でも文通している子どもが3人いるのです。
私の来週はとても日程が立て込んでいて、講演や原稿執筆の仕事が沢山入っています。多分少し遅れると思いますが、今回も丁寧に対応したいとため息交じりの嬉しさをかみ締めています。妻は人のことだと思って、「嬉しいことですね。忘れずハガキを書いてくださいよ」とまるで他人事のように、わが書斎の文箱となっている段ボール箱にドサッと入れて立ち去りました。「お前も手助けを」と言いたい心境です。多分担任の先生が「皆さんお礼のハガキを書きましょうね」と誘導したのかもと、思わず笑ってしまいました。
「子どもからどっさりハガキ来るを見て俺の話もまんざらじゃない」
「あんなこと言うんじゃなかった講演で後の祭りのしっぺ返しか」
「嬉しいねこんなに暗い世の中でハガキをくれる子どもいるとは」
「子はハガキ親はメールの文届く情報様々現代社会」