○封筒再利用の波紋
退職したから思うのかも知れませんが、役場に35年間も勤めていると封筒や紙類は潤沢にあったので無造作に使い過ぎていたような罪悪感に多少とらわれます。今は百円店のダイソーやホームセンターの文房具コーナーで買った封筒を使っていますが、私のような生き方をしていると案外封筒を使うことが多く、先日も急いで出さなければならない封書があるのに封筒がないのに気付き右往左往しました。結局とっさの判断で比較的無地な封筒をカッターで切り離して裏返し、糊付けをして2通出しました。それを見ていた妻が「まるで昔の浪人暮らし」と冷やかしましたが、数日後私の元へ2通の便りが届きました。Aさんから届いた一通は小包便で封筒がどっさり送られてきました。手紙には「封筒がなくてお困りでしょうからささやかなプレゼントです」としたためてありました。この方は私を封筒も買えない貧乏人と思ったに違いないととっさに判断しましたが、甘んじてご好意を受け入れ感謝のお便りを出しました。
Bさんから届いたもう一通は「何気なく捨ててる封筒にこうして再び命を吹き込むあなたの姿勢には頭が下がります。私も見習いたいと思います。一枚の封筒にも教えがあるのですね。ありがとう」でした。別にそんな気持ちで裏返しの封筒で差し出した訳でもなく、ただあいにく無くなっただけなのに・・・・と思いつつそうも書けず、「資源は大切にしないと」なんて殊勝な二枚舌をはがきに書いてお礼状を出してしまいました。
さてあなたなら私から再利用の封書を貰ったらどうされるでしょう。Aさんのように考えるかBさんのように考えるか、それとも無視するか、はたまた別の考えなのか、意見の分かれるところだと思います。このことがきっかけで私はBさんの考えを行動に移してみようと思うようになりました。古い封筒をとって置き再利用の封筒で少しだけ出していますが、効果はてき面でBさんのようなハガキが届いて、私が褒められることは勿論ですが、相手にリサイクル意識を気付かせる一助になっていることは言うまでもありません。
一枚の紙も無駄にしない心がけをこれからも実行したいものです。AさんもBさんも有難う。
「裏返し作りし封筒自著を入れその上書籍穴あけて出す」
「封筒も買えない貧乏お見受けと恵みし封筒どっと送られ」
「リサイクル糊が要るから止めてよと妻たしなめるそれも一利か」
「偉いねと褒められ悦に入る私今日も手作り郵便ポストへ」
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先日はありがとうございました。