○3年ぶりの復活
石の上にも3年という言葉がありますが、私の所属している「21世紀えひめニューフロンティアグループ」の代表を降りて早くも3年が経ちました。このグループは私が中心になって設立し、私が20年間も代表を務めた程の思い入れのある集団です。「今やれる青春」「一年一事業」「社会への揺さぶり」の3つをテーマに掲げ、「無人島に挑む少年のつどい」「空からふるさとを見る運動」「モゥーモゥー塾」「丸木舟瀬戸内海航海」「竪穴式住居語り部のつどい」など、斬新なアイディアと行動力で愛媛県内はおろか県外にも聞こえた名だたる集団です。
思うところがあって13年前に代表の座を降りたいと会員に申し入れましたが、空中分解するからとそれも適わず20年の長きに渡って小さいグループながら会をリードしてきました。「会員が念願だった20年回顧録を出版したら降りる」という条件を一方的に取り付けて、「今やれる青春」という自著本を出版し、3年前代表の座を降りました。これまでの実績が認められて「愛媛新聞賞」などという素晴らしい賞を受賞しましたが、その後の活動は私の意思を継いだ新代表の想いにもかかわらず少し空転、「社会への揺さぶり」などの3つのテーマが果たせなくなっていました。代表の病気も一要因でしたが、僅か10人余りの集団の魅力維持とリーダーシップの取り方の難しさを味わった代表は、僅か3年間でその座を降りたいと辞意をもらすようになり、私の退職もあって断る理由もなく、彼の申し入れを渋々受け入れ、再び代表となったのです。
代表復帰は正直言って本意ではありません。この歳になって大きな荷物を背負い込むと集団を破滅させるばかりでなく、私の体力さえも奪うことになるからです。相談した妻も最初は反対でしたし私自身も心の葛藤がありました。でも後7年間はこの会を存続し30周年までは続けようと思っていたので、思い切って引き受けました。当面は会員の意思統一と夢の再生産を掲げて立て直そうと先日の総会で決意を述べました。
幸い昨年自らが始めた「人間牧場」を拠点にしたフロンティアグループの活動を始めます。代表だった彼の申し入れで彼も事務局長としてコンビを組むことになりました。彼曰く「代表になる人、事務局長になる人、それぞれに器のようなものがある」のだそうです。代表を務めて初めてそのことに気がついたそうです。何はともあれ再出発しました。
「三年の時の流れの早いこと千日以上何をしたのか」
「異文化に触れない人は衰える輝くためにまず人に合う」
「ジリ貧の会の再生託されて力入れたる夜なべ談義に」
「傷をなめ慰め合うよな歳じゃない遅くはないぞ未来に夢を」