○体重計に一喜一憂
現代人は体重計がやたらと気になるようです。それもそのはず現代人の食生活は「水を飲んでも体重が増える」と嘆くぐらい肥満な人が多いのです。自分の周りの人を見渡し頭に浮かぶ特に中年の女性は、どちらかというと釣鐘型の寸胴で、失礼な話ですがくびれが少ないのが実情です。勿論この傾向は男性だって同じで、温泉族といわれる温泉愛好家の目的は減量と美味しいビールを飲むことにあるのですから・・・・。
妻に言わせると「体重を減らすのは余程覚悟がないと難しい」のだそうです。妻の場合勤めている近所の歯医者さんまでは僅か500mくらいなのですが、減量のため万歩計をつけて歩いて出勤です。健康な人の一日の歩く歩数は1万歩が目安だそうですが、妻はその努力の甲斐もなく毎日1万歩には届いてないようで、時には1万歩を稼ぐために遠回りをしたりして帰ってきます。夕方帰るなり「やったあ、今日は1万歩超えた」などと自画自賛です。でも万歩計なるものくらい当てにならないものもありません。仕事で身体をゆすってもカタカタと歩数を加えるのですから、正式歩数1万歩を確保するためには2千歩は余分に歩かないと1万歩に届かない計算になるのです。私の場合は携帯電話に歩数計がセットされているのでだいたいの目安が分かりますが、これも目安なのだと過信しないようにしてます。
歩くことも大事な運動量なのですが、食べるものにも気をつけなければなりません。現代の食生活は高脂肪・高カロリーな食べ物が多いようです。肉類を減らし食事にせっかく気をつけていながら、お菓子や清涼飲料水、それに果物などを知らず知らず口にすると、体重計は正直な目盛りを指すのです。
お正月は「食うては寝る」まるで豚のような生活をするといわれますが、その運動しない高脂肪な豚を食べれば豚と同じように太るのです。低カロリーな鶏の肉だってブロイラー肉はやわらかいとよく食べますが、鶏も雛から出荷まで僅か3ヶ月だそうで、運動させないで大きく育った鶏肉も高脂肪な食べ物なのです。
少し運動に気をつけ、食事に気をつければ体重計は下がります。「女性の天敵は運動不足と食生活なのですから」と言う口の下、妻は相変わらず菓子と果物を口に放り込んでいます。
私も正月に1キロ増えました。私の場合は正月に高脂肪なハマチの刺身を毎日食べた結果かもしれないと、食生活の見直しよりも、むしろ運動を増やそうと人間牧場の開墾に汗を流しています。さて1週間後の体重変化が楽しみです。
日々の暮らしの中で毎日計る体重はまさに長生きと深い関係を持っています。体重計が憎らしく思えないよう毎日の暮らしに注意したいものです。
「えっこんなはずじゃあないと思うけど針は正直ピンと跳ね」
「一万歩歩いた安堵は菓子でふい増えるはずだよよく見ていると」
「豚食って豚が寝るよな過ごし方そのうち豚に豚も驚く」
「冬だから体動かす意味がある親父せっせと室内散歩」