shin-1さんの日記

○可愛いハクビシン登場

 我が家の庭には田舎らしくたくさんの動物がやってきます。犬・猫・かえる・蛇・イモリ・トンボ・昆虫、野鳥は勿論のこと、イノシシさえも畑の食べ物ををあさりに夜な夜な出没します。イノシシの大好物であるサツマイモなどは収穫間近になると決まって荒らされます。畑の番人である親父は近所の漁師さんから魚網を貰ってきて辺りに張り巡らせるのですが、イノシシの知恵は相当なもので、高さ3メートル以上もある石垣を平気で登ってきて食べるのです。そこで登場したのが有刺鉄線、まるで戦場さながらですが、これにはイノシシもお手上げといったところですが、今度はこの有刺鉄線が草刈の邪魔になってこちらがお手上げ、畑の番人とイノシシの知恵比べは当分続くことでしょう。

 最近見えなくなったのですが、私の書斎の掃きだし窓は季節の移ろいを感じたいと透明ガラスにしていますが、毎朝4時ごろになるとハクビシンが覗きにやって来てました。外に置いていた私のスリッパが毎夜片方ずつなくなったのはハクビシンの仕業だったようですが、こちらをじっと見つめるハクビシンの愛くるしさに怒る気にもならず、毎朝無言の対話を約1ヶ月間しました。スリッパは殆ど何処かへ持っていかれたので、毎日みかんを一個スリッパを置く場所に置いてやるとみかんを持ってゆきました。

 その後来なくなりすっかり忘れていましたら、今朝ひょっこり見えたのです。「おい元気だったか」とお互いが言わんばかりに今朝も約5分、無言の対話をしました。外に置いていた知人から貰ったみかんの篭の周りに食い荒らされた跡があったので、あるいはと期待をしていたので安心しました。

 山から里へ野生の動物が下りてくる話題は最近何処の町でも聞かれるようになりました。環境の変化か動物の事情かよく分かりませんが、それでも野生の動物とこうして触れ合えることが出来るのは、やはり田舎に住むことの特権でしょうが、被害にあう農家の人にとっては死活問題で、昨年一年間で双海町で仕留められたイノシシだけでも300等だといいますから相当なものです。

 ハクビシンは鼻に白粉をつけたような愛くるしい顔をしています。私の部屋の窓ガラスの前では二本足で立ってくれます。もし私がハクビシン語が話せたらと思ったりもします。ハクビシンも早朝4時私を観察しながら「このおじさんは朝早くから起きて何をしよるの」と言わんばかりです。今晩はスリッパ置きの石の上にまたみかんを置いてやるつもりです。

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