shin-1さんの日記

○酒よ

 吉幾三さんの歌ではありません。今日の夕方役場のかつての同僚が酒盛りの会場から電話をかけてきました。酔った勢いというのでしょうか、相当ボルテージが上がっていて、これからそちらへ酒をさげて行くからというのです。丁度明日までの締め切り原稿作成の真っ最中だったものですから、断ったら「付き合いが悪い」だの散々言われました。退職して約半年、「元気か」の一声もかけない人たちに「付き合いが悪い」と言われたので「付き合いが悪いのはどっち」と切り替えしたら、「あんたは役場を辞めて横着になった」と散々しかられました。

 酒は時としてこのように、酔えば相手を平気でなじります。私もかつては酒を浴びるほど飲んでいたので酒飲みの心境は分かります。酒で何度も失敗もしました。二日酔いの頭の痛さと酒の失敗を悔やみもしました。でも最後に言われた言葉には呆れました。

 「山の上に別荘を建てよるそうだが、結構なご身分ですね。私たちは合併で苦労をしているというのに。今度別荘へ飲みに行くから案内してくれ」と言われたので、私ははっきりと「荒れは別荘ではありません。人間牧場という長年の夢を実現するために建てているのです。酒を飲みになどこなくて結構です」と言って電話を切りました。少しして「えらい失礼なことを申しました」と、部下の職員からお詫びの電話がありましたが、人間牧場も知らない人から見ると別荘にしか見えないのでしょう。また別荘を建てる身分かとなじるのも分かります。そして酒を飲みに行きたい心境も・・・・・。でも酔っているにしろ、電話にしろ、寅さんなら「それを言っちゃあお終いよ」てなところでしょう。

 昨日立派な公務員になりたいと、日曜返上で頑張っている人たちの塾に参加して感動した姿との、余りにも大きい落差に落胆しました。「合併で苦労している」って、冗談じゃあないよ。合併の時に交わしたサービスは高い方に、負担は低い方になどのマニフェストは一体どうなっているのと言ってやりたいとも思いました。まあ一人で言ってみたところで仕方がありません。愚痴や悪口はこの辺で収めます。

 胆嚢の手術以来酒を飲まなくなって早5年が過ぎました。今夜は一度も信念を曲げることもなくこの5年間酒を止めた自分を少しだけ褒めてやりたい心境です。ワープロに向かいながら、娘が嫁ぐとき払い下げてくれたミニコンポでラジオを聴いていると吉幾三さんの「酒よ」が流れてきました。歌を聴きながらほろ酔い機嫌で街を歩いた懐かしい日々が思い出されました。

  

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