shin-1さんの日記

○若者の集会

 NPO法人Eyesの横山史さんから「若者に元気の出るような話をして欲しい」と連絡が入り、「えひめ仕掛け人を巡るTuor」の会場となっている県立図書館へ行きました。いわれるがまま二の丸公園下の駐車場に止め、顔見知りの県庁守衛さんに少し長引くと訳をいって久しぶりに堀の内界隈を歩きましたが、県民館や競輪場など思い出の施設は既になく、広大な跡地が後ろに聳える城山やお城をより引き立たせているようにも見えました。少し時間が早いので涼を求めて県立美術館に立ち寄りロビーで過ごしました。夏休みの週末とあって家族連れや若いカップルが沢山来ていました。顔見知りの人にも何人か出会い、軽く会釈や会話を交わし高い窓越しに夏空に映える城山を眺めながらBGMを聞きながら束の間の時間を過ごしました。

 横山史さんからは「愛媛に眠る地域資源を活かした事業として、若松様のこれまでの取組を是非聞かせて下さい。私がこれまで伺ったことで印象深い内容としましては、何もないといわれていた町を、観光客が訪れ、子どもたちが誇りに思う町にすることが出来る、

 ・知恵を出せば第3セクターは黒字運営が出来る

 ・ユニークな発想で自分たちが楽しみながら町づくりをする

 ・夕日がきれいと気付いたのは「よそ者」の視点から

 ・周囲の反対を押し切って、最初の一歩を踏み出す人になれるか

 ・海岸清掃、道沿いの花づくり、葉書など小さな活動の積み重ねが大切

              若松さんのお話を聞いて、それぞれ自分の地域に思いを馳せ、日々の生活で実践していく勇気を持てたらと願っております。」というメールをいただいていたので、その辺に主眼を置いて話そうと思いました。


 参加した人は社会人と学生が混在、愛媛出身の県外在住者と愛媛在住者が混在、地域が好き、地域を元気にしたいという若者が中心の30数人でしたが、どの若者も熱心に私の1時間弱の話を聞いてくれました。かつては地元に残った若者や青年団などが主流の地域づくり集会でしたが、最近はこうした大学生たちの集まりに呼ばれることが多く、時代が変った事を実感しました。

 私の話は横山史さんのメール希望にほぼ沿った内容としました。1時間弱の話では舌足らずになったきらいもありましたが、想いだけは伝えたつもりです。講演が終わってからの質疑や名刺交換も何時になく活発で、それにもまして帰るなりメールが届くなどいい雰囲気の集会だったように思います。県外組みも何人かいて、人間牧場への来訪約束もさせられました。

 NPO法人を組織して頑張っている代表の横山史さんを見ていると何か「ワクワク」します。また夢や希望に燃えていた若い頃の自分の姿を見るようです。若者に元気がない時代だとよく言われますが、愛媛という少しだけ元気のない地域にもにも横山史さんのような元気な若者がいることを忘れてはなりません。頑張れ若者。

  「若者に 背筋伸ばして 話する 少し早口 全て早口」

  「NPO いつの間にやら あちこちに 実態分らず 右往左往し」

  「四十も 歳の開いた おっさんが 若者相手に 熱弁ふるう」

  「故郷を 愛する心 伝えたい そんな想いで 今日も何処かへ」

  

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shin-1さんの日記

○講演会を3倍理解するための情報リスト

 一昨日、県立図書館で開かれた「えひめ仕掛け人を巡るTour」という集会に出席しました。かつてはこの図書館内にフィルムライブラリーがあったり、巡回図書館の拠点であったりしたものですから、仕事柄随分と足繁く通ったものです。加えて博物館と歴史資料館も併設されていたため、資料の貸借のためトラックで乗り付けもしました。しかしここ数年は近くにある美術館やNHK、市民会館などには訪れても私の記憶の中から完全に姿を消していました。色々な県立施設がリニュアールされたり新設されたりしているにもかかわらず、図書館相変わらずの出で立ちで、かえって私の記憶とのギャップもなく新鮮な懐かしさを覚えるのもおかしな話です。

 普通図書館といえば蔵書をこれ見よがしに展示し、インターネットや雑誌類でコーディネートしているのが現代風なのですが、この施設は古いためそんな風景には出会えないばかりか、玄関に入っても「えっ、これが図書館?」てな感じで、図書館の趣きとはまったく違うのです。

 この日も2階の会議室で集会を開くというので、「また無料の会議室をよく探し当てたな」なんて半信半疑で出かけたものです。少し早かったので事務所前で右往左往していると、事務所の中で事務をとっていた職員さんと偶然にも目が合い、面識があったため中へ通されました。「今日はご苦労様」と声をかけられお茶まで出てきて二重の驚きです。聞くところによるとこの日の集会には図書館も一枚加わっていて、私がこの集会で話をすることも当然知っていたのです。

 事前にいただいた図書館作成の資料でまたまたびっくりです。「愛媛県立図書館は仕事に役立つ図書館を目指します」と控え目に書いた下には、1仕事に役立つ資料を提供します。2司書がご相談に応じます。3専門機関を紹介します。などと書かれ、図書や雑誌記事WEBまでA4裏表に私の書いたり載ったりしたものがズラズラとまあこと細かに紹介しているのです。

 【図書】では「若松進一さんの著作」で、町に吹く風、今やれる青春、昇る夕日でまちづくり、「若松進一さんが登場する資料」で、ニッポンの課長、えひめ地域づくり人100人、地域づくり活動のススメ2001。【雑誌記事】では、「若者とまちづくり(連載)」81(04.07)若者とたまり場、82(04.10)若者の発想と行動、83(05.01)若者と人づくり、84(05.04)大学生とまちづくり、85(05.07)ハガキが結ぶネットワーク、86(05.10)大学生が調べたまちの姿、87(06.01)大学生が考えた住みたいまちの条件と訪ねたいまちの条件、88(06.04)石垣島の若者たち、90(06.10)新しいまちづくりのかたち、91(07.01)手に入れたい四つの道具、92(07.04)ある若者との出会い。「あなたはどんな社会教育主事を目指しますか『社会教育』。「県立図書館に所蔵していない雑誌の最近の記事」で、地方議会人、ベンチャー通信、地上、月間レジャー産業、【WEB】で、若松進一NET、観光カリスマ百選(国土交通省)などなど多彩に紹介されているのです。

 インターネットの時代ですから、これぐらいなことは調べられると思うのですが、それにしても集会に先立ちこれらを羅列的に調べ、しかも会場の後にそれらの図書類をしっかりと展示しているのです。自分でも忘れているし、その所在さえも分らないものまであるのに、まあ凄いです。

 私はあらためて思いました。これこそ新しい時代に対応した図書館のあり方だと・・・・・。蔵書数を競ったり貸し出し数を競うことも大事ですが、どう生かされたかが問われるならば、今回の集会は私の話を聞くこと以上に事前準備として100%の条件整備がなされた事になるのです。私の心に強い衝撃波を投げかけた愛媛県立図書館の清水館長補佐や天野司書にブログを通じてお礼を言いたいと思います。

  「図書館の 機能が変る 新時代 衝撃波受け 新たな火種」

  「私でも こんなに書いて いるのかと 改め思う リストマジマジ」

  「文字残す それくらいしか 出来ぬ俺 これから先も 書いて遺すか」

  「県立の 図書館久し 懐かしや 日課のように 通った昔」

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