人間牧場

〇ロケーション風呂を一人楽しむ「い~い湯だな」

 私は人間牧場にロケーション風呂という、一風変わった五右衛門風呂を持っています。人間牧場を造る時、「標高130メートルの高台から、眼下に広がる瀬戸内海を見ながら風呂を楽しめたら、どんなに気持ちがいいだろう」と思い、設計を担当した長男息子に相談したところ、「それなら親父の夢を叶えてやろう」と、一戸建ての小さな風呂家屋を造ってくれたのです。その風呂家屋は土地が急峻なため、まるで砦のような雰囲気をしていて、屋根に半分に割った竹を裏表交互に敷き詰めているため、一目見ただけでこれが風呂家屋とは誰も気がつかないのです。

長男息子が理想に描いたロケ風呂のイメージ

 小さいながら一坪ずつの脱衣場と五右衛門風呂場の二部屋に分かれていて、戸口の戸を開けスノコを敷いた脱衣場で脱衣し、仕切り戸を開けて五右衛門風呂場に入る仕組みになっていますが、この風呂場の両袖には隠し格子戸、北側の大きな戸は押し上げて半開きにし、支え棒で支えるという何とも表現が難しいからくり戸になっていますが、あれもこれも始めてみる人にとっては驚きと言う他はありません。
 風呂が湧いていることを示す立派な暖簾は、私の友人井石さんが京都の染物屋に注文して作ってもらった立派なもので、風に吹かれて揺れる暖簾は何とも風情があるのです。

 この五右衛門風呂は坪くり形式になっていて、回りに車座に座れば最大8人程度が足湯を楽しむ事だって出来るのです。下から火を焚いて沸かすことも出来るし、町内で下水道設備工事店を営んでいる藤岡さんという友人から、廃棄処分した古い灯油ボイラーをいただいて取り付けているため、10分もすれば直ぐにでもお風呂に湯が張れるのです。実はこの風呂釜は移動式になる優れもので、釜を上に引き抜けるようになっていて、軽四トラックに積めば見晴らしのよい場所で、水と薪さえあれば何処ででも風呂を楽しむことができるのです。(まだやったことはありません)。

押し上げ窓を開けてロケ風呂で思い切り深呼吸

 

窓を閉めるとほらこのように

最近は忙し過ぎる私の都合で宿泊訓練や泊まる人が少ないため入浴をする人は殆んどなく、もっぱら足湯専用として使っていますが、私や息子は時々風呂を沸かして、こっそりのんびり入浴を楽しんでいるのです。先日人間牧場で愛媛新聞カルチャースクール「街中の人間牧場移動塾」という講座を開きました。私が講師を務めて毎月一回開いている講座を是非にも現地でという私と参加者の思いが一致して5人の受講背がやって来ました。その折足湯のサービスを楽しんだ一行が帰ってから、掃除や後片付け、それに農作業をした後、少しお湯を足して一人風呂を楽しみました。まさに至福のひと時で30分もすっかり長湯をして大汗をかきました。

 この日は少し強めの北西の季節風が吹いて、晩秋の風情を醸すススキが風に揺れていましたが、眼下に漁船が綺麗に並ぶ豊田漁港や伊予灘の海が開け、これ以上の贅沢はないと持参したデジカメで、自分の裸体を自動シャッターで撮影する等してふざけたり、水平線の家の書棚から持ち出した読みたい本を、風呂の中で読んでみたり、誰も見ていないプライベート風呂で、まあ色々な楽しみ方を体験しました。
 風呂を沸かすのが面倒だと思い殆んど利用していませんでしたが、これからはもっともっとこの風呂を楽しんで利用したいと思っています。

  「ロケ風呂を 沸かして足湯 車座に なりて来客 気持ちい~い」

  「来客が 帰った後の 風呂一人 足し湯したあと 入り三昧」

  「ススキ揺れ 雲もゆっくり 流れ行く 晩秋風情 生きてる証」

  「立ち昇る 湯気中自分 写真撮る 自動シャッター 光眩しく」  

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