人間牧場

○一日をうまく使えば幸せな眠りがやってくる

 私の日課は朝4時起床です。寝るのは12時ですから一日の睡眠時間は大体4時間くらいです。一緒の蒲団に寝ている妻は11時くらいに寝て7時の起床ですからまあ8時間といったところです。夫婦二人でもこんなに寝る時間が違うのですから、睡眠時間は人それぞれなのです。妻からは「そんなに眠る時間が短かったら、今に寝たきりになる」などと呆れられていますが、そんな私でも人間牧場での農作業がきつかったり、旅に出て疲れると少し長めに寝る事だってあるのです。

 昨日の夜は双海人というまちづくりの勉強会が地域事務所であって、9時に自宅へ帰りました。書斎でメールを返信したりして、10時にテレビの前に座り妻と録画していたサスペンスを見ていると、ついウトウトして気がつけば11時になっていました。急いで書斎へ入り地域政策研究センターの河野さんから送られてきた舞たうんの校正文章を読みましたが、眠気眼では校正もできず、本を読もうとしたものの集中できず、11時30分に蒲団の中へ入りました。私の場合は寝つきが早いので、ものの5分もすれば熟睡して夢の世界なのです。このところ忙しいものの一日一日が充実していて、イタリアの画家レオナルド・ダ・ヴィンチが「一日をうまく使えば幸せな眠りがやってくる」と言っているとおり、幸せな眠るを楽しんでいるのです。

 今朝親父がやって来て、「夕べは余り眠れなかった」と吐露していました。93歳になる親父は足腰が弱り、気力が減退してゆく自分の老い先のことを考えると眠れなくなり、朝が来るのが待ちどおしというのです。今朝は気弱に「特老へでも入りたいが、どこかいい施設はないものか」と孫である息子に言ったそうです。息子は「じいちゃん、あそこは行ったら帰って来れん」と耳元で話したら、「それは困る」とあっさり否定しました。親父にとって特老のような施設は上げ膳据え膳で夢のような場所だと思っているのかも知れません。「たまにはデイサービスに出かけてはどうか」と勧めても行こうとしない親父が、施設へ入ることは先ずないのでしょうが、これは親父の「寂しい」というシグナルだと思いました。

 そういえば「一日をうまく使えば幸せな眠りがやってくる」という言葉そのままに、何だかんだと言いながら幸せに暮らしている私も、忙しさにかまけて親父の隠居へ覗く時間が近頃少ないようだと深く反省したのです。今は息子嫁が自宅にいますが、息子嫁もそのうち子どもが大きくなったので働きに出ようと時機をうかがっています。そうすると昼間は親父ひとりになるのです。近所に住んでいる親父の姉妹や、私の兄弟姉妹が時折ご機嫌を伺いにやって来てくれますが、やはり寂しさは隠せないようです。私たち夫婦も高齢者となり、世に言う老老介護ですから、これからは大変です。
 まあそんなこんなで親父は日中昼寝をしたり、夜も7時から寝ているので、寝れないはずだと思いつつ、親父の体が気になる孝行息子なのです。

  「一日を うまく使えば 幸せな 眠りできると 先人曰く」

  「寝れないと 漏らす親父は 昼寝して 夜も早よから 眠って安心」

  「上げ膳と 据え膳対応 特老は 天国のよう 親父は思う」

  「寝れないと いってる言葉 シグナルと 受け止め今朝は 親父と話す」

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