shin-1さんの日記

○「あなたの学歴は?」と尋ねられた思い出

 愛媛県の県庁所在地は松山市です。愛媛県内の東・中・南予に住む人間にとって、特に東・南予から松山市を目指す場合は、高速道路ができて便利になったとは言いながらかなり時間がかかるのです。それでも県大会などの9割以上が松山での開催となるため、特に南予の人たちは延々3時間もかけて松山市へ集まって来るのです。ところが逆に東・南予でたまに会議が行われても中予の人は何故か余り集まらないのですから理不尽と思わざるを得ないのです。

 松山市には県民文化会館のような3千人規模の集会ができるコンベンションホールが整っていますし、○○会館などと呼ばれている会議場が温泉ホテルを含めると沢山あって、私もこれまで沢山の会議場へ出向いたり、時には自らも会議を主催してきました。ですから中には支配人や担当者が私のことをよく覚えてくれていて、声を掛け合うほど親密になっている人もいるのです。

 昨日は教育会の招きで道後温泉にある文教会館へ講演に行きました。エポワールという別名を持っているこの会館もえひめ地域づくり研究会議のフォーラムや結婚式の司会までやってすっかりお馴染の会場なのですが、残念なことに駐車スペースが限られていて、いつも会議の度に車のことが気になるのです。昨日も100人以上の人が集まる集会でしたから、予定の30分前に会場へ到着しました。しかし駐車場は満車で、キーをフロントに預けて寿司詰め状態となり、奥まった場所への誘導だったので帰りのことが気になっていました。

 会館へ入ると顔見知りの支配人さんが「若松さんお久しぶりですね」と声をかけていただき、また築山先生集会を主催している副会長さんと講師控室で談笑しました。文教会館はもう古い建物の部類になりましたが、最近リニュアールして、別の会館ではないかと見まがうほどになっていました。

 昨日は長年お世話になっている築山先生からのお声がかりなので、むげに断ることもできず「環境を考える」というテーマで、13時30分から1時間半ばかりお話をさせてもらいました。会場の参加者は教育界の方々なので聞く態度も反応も申し分なく、思っていることの半分以上は話せたかなと少しだけ満足して終わりました。

若松進一ブログ

 会場には知人や友人、それに顔見知りの人もいて、あちこちから手を振ったり笑顔で会釈をしていただきました。特に関谷省三先生からは事前に電話連絡があって楽屋まで訪ねて来られ、かつて一緒に社会教育をした時代を懐かしみました。先生は私のためにわざわざ花の苗を持参していただきました。研修会のどさくさで残念ながらその花の名前は聞き洩らしましたが、今朝にでも電話をかけて聞きたいと思っています。

 私がまだ駆け出しの頃、この会館で「これからの教育を考える」という鼎談(3人)が持たれました。一人は愛媛大学教育学部長、もう一人は愛媛県小中学校長会長、それに平の公民館主事だった私でした。会場に入るなり教育学部長さんが私に「若松先生は何処の学府をご卒業ですか?」と尋ねられました。3人の鼎談の相手だから多分学齢期の高い人だと勘違いしたのでしょう。高校しか出ていない私は頭を殴られたようでしたが、とっさに「はい私は公民館大学に在籍中です」と答えてしまったのです。やがて一日がかりの鼎談の収録も無事終わって控え室へ通されました。公民館主事や公民館大学在学中と人を食ったような私が、理路整然と鼎談しこれからの教育について鋭い意見を吐いたため、学部長さんは自分が相手の学歴を聞いた不味さに気づいたようで、「大変失礼をしました」と深々とお詫びをされました。間髪を入れず「人間の値打は学歴でなく学習歴だ」と、少し胸を張った反論をしたことを思い出しました。

 その当時の鼎談録は分厚い本になって今も私の書斎の書棚で埃を被っているのです。


  「学歴は? 聞かれとっさに 答えたら いたく心を 痛めお詫びを」

  「意味もなく 昔日のこと 思い出す 俺も歳だな 後ろを向いて」

  「涼しげな 花を持参の 旧友に 会って久方 昔話を」

  「こんなこと 思っていたのか 鼎談の 記録たどりつ 読み返し見る」 

  

 

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