shin-1さんの日記

○思い出の品々

 昨日は私が代表を務める21世紀えひめニューフロンティアグループの大野哲治事務局長から電話が入り、トラックに乗って松山市御幸町にある、愛媛県中央児童相談所へ出かけました。この建物はかなり古い年代物で、老朽化と近代化を理由に近々移転するそうです。大野さんは児童相談所に長く務めた職員ですが、今年を最後に定年退職の予定だそうで、ここにも大野さんにも一つの時代が終りつつあることを感じました。

 大野さんとのご縁は深く、私と二人が中心になってグループ立ち上げた時私はまだ30歳そこそこでした。大野さんは私より4歳も年下ですから26歳だったのでしょう。青年の船のアメリカ行きがきっかけだったと思うのですが、もう30年も前のことなので詳しくは覚えていませんが、大野さんほど私に影響を与えた人はないくらい、時には切磋琢磨し、時には本気で言い合う喧嘩もしました。また大野さんと私の絶妙なコンビぶりは、無人島キャンプなどのボランティア活動を花開かせ、楽しい人生を謳歌したものでした。

 大野さんからの電話では、児童相談所の庭に設置しているプレハブ倉庫が、児童相談所の移転で取り壊されるので、中に入れているキャンプ道具などを処分しなければならないので手伝って欲しいとのことでした。実はこのキャンプ道具は元々社会参加会議という青年団体が所有していましたが、私たちは20年間も無人島キャンプなどの度に借用し続けていました。ところが前々知事の肝いりで立ち上げ活発に活動していた社会参加会議が、県のご都合主義で消滅し、その備品は宙に浮いたまま倉庫に残ってしまい、廃棄処分もできないまま今日を迎えていたのです。使わなくなった古いキャンプ用具などもうゴミ同然で、特にテント類は布地も今のような軽くて丈夫なものではなく、重くてどうしようもないほど古く、下取りさえ出来ないネズミの住み家になっているのです。

 それでも赤茶けて錆びた鎌やナタ、鋸などの中にはまだ手入れをすれば使えそうなものもあって、捨てるのは惜しいと思いその中から少し選んでトラックに積みました。これらの品々はかつて無人島で子どもたちが使い、竹で食器などを作った思い出の品々なのです。引き取り手のない品々をゴミにするのは勿体ないと思い積み込み始めるとトラックの荷台はかなりの量になりました。

 そしてもう一つ、この倉庫に眠っていたものに私たちのグループが結成20周年記念事業として出版した「今やれる青春」という本があるのです。私が執筆した本ですが、メンバーそれぞれが役割分担して販売するよう決めていたため、ここに残っているとは予想もしていなかったのです。私は私の持分を全て販売し、その収益金は全てグループの会計に戻していますが、他のメンバーは一人何冊かのノルマを達成することもなく、出版会社から引き取ったまま倉庫の隅に置かれていたようです。500冊を越える書籍はかなりの量で、トラックの荷台に大汗をかきながら大野さんと二人で積み込みました。結局は私が尻拭いする結果となりそうですが、私設公民館の倉庫に保管して、また講演の徒然に売り歩かなければならない羽目になったようです。

 積み込み終わる頃夕立が降り始めました。書籍を濡らしてはならないと思い慌てて用意したシートを被せ、相談所を後にしました。

 わが家へ帰った頃、帰りは止んでた夕立が一層激しくなり、荷物を濡らさないようにするため車庫の乗用車を外に出してトラックを入れ、荷物の片付けを始めました。この膨大な荷物を入れるにはまず収納場所を確保しなければなりません。はてさて思い悩んだ挙句私設公民館煙会所の小さな倉庫へ書籍類を、その他はわが家の倉庫と人間牧場の倉庫へ分けて収納する事にしました。

 雨に濡れながら一人その荷物を片付けましたが、午後3時から午後6時までかかってしまいました。思う存分汗をかき思う存分疲れました。最後は親父に手伝ってもらう情けなさです。思い出の品々を片付けながら一つの時代の終わりを感じ、寂しくもいい一日でした。

  「鎌や鋸、鍋釜ひとつ 手にとって いにしえ思う 青春の日々」

  「トラックの 荷台いっぱい 荷物積み まるでキャンプに 旅立つようだ」

  「今やれる 青春という本 倉庫から 引き取り蔵は 足の踏み場も」

  「この際と ばかりに囲炉裏 部屋掃除 汗が滴り 外は夕立」 


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