shin-1さんの日記

○北京オリンピック

 スポーツに余り関心のない人でも、四年に一回開かれるオリンピックは別で、日本の国旗を胸に掲げて競技する姿には深い感動を覚えるもののです。特にそれが激しい戦いの後の金メダル獲得となると、受賞する選手も観戦する私たちも、国歌君が代が流れる中で表彰台に立つ人の晴れやかで清々しい姿に、時には涙が出てきます。数日前に開会した北京オリンピックは、いつものことながら黄生臭いテロの話題が連日のように報道され、主義主張の違いをあらためて認識させられていますが、人類の平和を願うオリンピック精神には勝てるはずもなく、むしろ批判されるべき行為であると強い憤りを感じるのです。

 北京オリンピックはお隣の国で行われているので時差も殆ど無く、前回のように深夜のテレビ放送を見過ぎて眠いという人は殆どいないようで大助かりです。マスコミは中々成績の上がらない日本選手の様子を見て、相変わらず手厳しい報道を繰り返しています。日本選手今大会初のメダリストとなった女史柔道谷亮子さんの銅メダルには、金メダルを信じて疑わなかっただけに、落胆は隠せないようでした。しかし5大会連続メダルの快挙だし、ママさん選手として多くの雑事に追われながらの銅メダルはむしろ金に値する立派な成績で、夫の野球選手谷さんのねぎらいの言葉に救われた感じがしました。

 内柴選手の金メダルの余韻も冷めぬ昨日、水泳の北島康介選手(25)がこれまたど派手な金メダルの快挙を成し遂げ、日本中が興奮の坩堝に入ってしまいました。水泳平泳ぎ100メートル決勝で、北島選手はオーエンやハンセンといった世界の強豪と戦い、夢の晴れ舞台で58.91秒の世界新記録を樹立して優勝したのです。しかも2大会連続の金メダルですから凄いとしかいいようがなく、心臓に毛でも生えているのではないかと思うほどの集中力に、同性である男の私でさえオーラを感じました。2位にはダレーオーエン(ノルウェー)、3位にはデュボス(フランス)、4位には本命と目されていたハンセン(アメリカ)が入り、ハンセンがメダルを逸するほどの激しい戦いであったことを物語っています。

 水泳については、オリンピック選考会を相前後して水着の話題が沸騰しました。国内最大手のスポーツ用品メーカーであるミズノの水着が日本水連の公式水着ですが、世界ではスピード社の水着を着用した選手が相次いで世界記録を樹立したため、直前になってスピード社の水着も認めると異例の発表をしました。コマーシャル料を支払っているミズノと、コマーシャル料で運営する水連にしてみれば、降って湧いたような話題でしたが、日本選手の活躍や記録を最優先し、それに世論の風当たりを意識してスピード社の水着使用を潔く認めたのです。北島選手もスピード社の水着を着用して望んだ結果の記録だけに、いい選択だったと言わざるを得ないのです。

 しかし、私たち凡人には水着くらいで記録が変わるものかどうかは未だに分らない点ですが、0.01秒を争う世界ですから、微妙に違うようです。

 競技には勝者と敗者が必ずあります。夢かなってメダルを胸に帰国する人もあるかと思えば夢破れ悔し涙で帰国する人もいるでしょう。でも全力を出し切って戦った後の結果ですから勝者も敗者も分け隔てなく、温かく迎えてあげたいものですが、マスコミは相変わらず勝者の理論で動くものと思われます。

 オリンピックに出ることは容易なことではありません。これまでどれ程の人がオリンピックを目指し、どれ程の人が落伍したことでしょう。そんな四年間の厳しい戦いは既に水面下で始まっているのです。そして健常者のオリンピックが終ると、障害者のパラリンピックが待っています。今回も障害者たちの心温まる爽やかなドラマに期待したいと密かに思っています。

  「日の丸と 君が代ともに 映し出す 何故か涙が 込み上げてくる」

  「金メダル 記録は凄い 世界新 やっぱり実力 水着じゃないよ」

  「破れたる 選手の目にも 涙あり 悔しさバネに 次も頑張れ」

  「わが家では 高校野球 だけでなく オリンピックと 二元中継」   

 

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