shin-1さんの日記

投稿者: | 2007年11月22日

○白内障の手術

 昨日は九十歳になる親父の白内障の手術の日でした。これまでかかっていた愛媛県立中央病院の先生に書いてもらった紹介状を持って、今月始めに伊予市に開業した本宮アイクリニックへ行ったのは11月5日でした。そこで詳しい精密検査をしてもらい、昨日の手術日を決めました。

 親父は若い頃鼻ガンを患い右目を受けている頬骨の殆どを取っているため、右目は落ち込んで殆ど見えない状態です。今回手術するのは左目なのです。したがってもし手術に失敗するようなことがあると全盲になる危険性もあるので色々悩みましたが、白内障の手術の技術が進んでいることもあって、思い切って手術をすることにしたのです。しかし手術後は目にガーゼを当てて見えないようにするため、介護が必要なことから私の日程に合わせて昨日の午後の手術日を選んだのです。

 人間誰でもそうなのでしょうが、手術となると不安になるものです。特に親父の場合は全盲になるかも知れないという不安があって、朝からソワソワしていました。私が前日に人間牧場の農場から取って帰ったシキビを持って近くの墓地へお墓参りです。多分母に手術がうまくいきますようにと祈ったに違いありません。また昨日は家の敷地内にあるお地蔵様の縁日なので幟を立てて祈ったことでしょう。12時30分に病院に来るよう言われていたのに11時30分にはもうスタンバイしているのです。せっかちだと思いつつ車に乗せて早めに病院へ到着しました。真新しい病院はどの部屋も清潔で、また看護婦さんも親切な方ばかりで、手術の準備時間にはお茶までいただきました。

 手術は1時から始まりました。普通だと10分か15分で終わる予定だそうですが、親父は麻酔が聞かなかったのか30分もかかってしまいました。本来だと手術した左目はガーゼで塞ぐのですが、暮しの不便だろうとプラスチックの透明な眼帯をしていただきました。生まれて初めて目の見えない親父の手を引いて病院から駐車場へ移動し車に乗せました。手術後の安堵と不安、それに折からの寒さで体が少し震えているようにも見えました。

 家に帰ると少し落ち着いたのか気を取り直して暮しの準備を始めました。豆炭をガスで焼いてコタツを入れ、電気ストーブを入れて暖をとりました。手術後ですが少し明かりが見えるのでしょうか手探りでトイレにも行けるようです。本来ならずっと看病してやりたいのですが、残念ながら私は昨日が大学の講義日であるため、帰ってきた妻にバトンタッチし、長男にも電話を入れて来るよう頼んで午後4時半過ぎ出かけました。

 大学の講義が終わってわが家へ帰ったのは9時前でした。隠居へ行って見ると親父は床に伏せっていましたが、心配された痛みもなく、長男と会話しながら過ごしたそうです。食事の後の片付けも全て長男がしてくれたそうで、孫の優しい心に満足したのかそのうち眠りました。昨日の夜は親父と床を並べて寝る予定だったのですが、親父がその必要はないというものですから、午前2時頃に一度親父の寝床を確認した程度で今朝を迎えたのです。

 今日は午前9時から手術後の通院のため再び病院へ出かけましたが、術後の経過も順調で親父も私もホッとしました。九十歳という高齢ですから体のあちこちが傷んでくるのは当然ですが、これからも元気で長生きして欲しいものだと思うと同時に、私自身の健康についても今一度検診をしっかり受けたいと思いました。

 相次いで見舞いに訪れた姉や妹、そして身の回りの世話をしてくれた長男や妻など、昨日は親父にとって満足な一日だったと、「有難う」の感謝の言葉を述べてくれました。

  白内の 手術不安で 右往左往 母に祈りの シキビ手向けて」

  「手術後の 経過順調 ホッとする 祈り通じて お目目ぱっちり」

  「親の手を 初めて握り 親孝行 真似事のよう 照れくさそうに」

  「わが息子 じいちゃんどんな 見舞い来る 孫の優しさ 涙少々」

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