shin-1さんの日記

投稿者: | 2007年5月17日

○開封された貯金箱

 書斎の机の上に大きな郵便ポスト型をした貯金箱が置いてあります。私は子どもの頃から貯金箱が好きで、市販の貯金箱など普及していない子どもの頃は二節を両方に残して切った竹筒に鋸目を入れて投入口を作り、まさに手づくりの貯金箱を利用していました。しかしそんなに小遣いの豊富な時代でもなかったので、一年間貯めても振るとガランガランと音がしたものです。そこへ行くと赤い貯金箱は日々の暮しのつり銭を入れるのでこの2年間で重いほど貯まり、ついには入口を塞いでしまう結果となりました。紙幣は入れず硬貨だけですから一円玉や五円玉まで入り、重いけれど三万円くらいいかなあと思っていました。自分で開けるのも面倒臭いし、どうせ金額を確認するのだったらと思いつき、先週の金曜日郵便局へ持ち込みました。郵便局は馴れたもので、「少し時間がかかりますがよろしいですか」と貯金通帳とともに引き受けてくれました。そのことをすっかり忘れていたら一昨日、郵便局の女性職員が帰宅途中に持参してくれたのです。私は人間牧場の草刈から帰った直後であり、妻も庭のプランターにガーデニングよろしく花を植えている最中だったので、私が受け取ることになりました。実はこの貯金箱は妻も存在は知っていましたが、私のへそくりなのでその中身の金額など妻に知られたくなかったのです。「しまった」と思いました。仕方がないので妻と二人で通帳に記載されている貯金箱の中身を確認して驚きました。〆て86,598円なのです。早速妻は「お父さん山分けしよう」と相談を持ちかけてきました。私は「これはわしのへそくり貯金だから」と頑固を張りましたが、世の中は秘密などを持つとろくなことはないし、後でしっぺ返しでもされたら大変ですから、妻の申し出を甘んじて受けなければならなくなりました。

 それにしても86,598円とは塵も積もれば山となるの諺どおりで驚きました。すっかり軽くなり空になった赤い郵便ポスト型の貯金箱を手にしながら、今度この貯金箱が一杯になるのは何時の日だろうと夢を膨らませました。実はこの貯金箱は教育長に就任した折、それまで缶詰のようなカンカン貯金箱を使っていたのを今度のように郵便局へ持っていて数えてもらった時郵便局長さんからプレゼントしてもらったものなのです。その時は「こんな大きな貯金箱に一杯になるのには何年ぐらいかかるかな」と冗談を言ったものでした。退職までは教育長室の片隅で、退職後は自宅書斎の机の上で、気の向くままに小銭を入れ続けました。

 小銭どころか大金もない私ですが、酒もコーヒーもタバコも飲まない私には小遣い銭など余り必要ではなく、時折孫におもちゃや本を買う程度だし、財布も出かける際はきちんと妻が配慮をして中身を確かめて恥をかかないようにしてくれています。妻は無駄遣いをしない私への信用があると見えて、お金のことは余りいわないのです。

 わが家にもう一つイノシシの親子を形をした貯金箱があります。妻が農協から貰ってものですが、これは時折やって来る孫のものです。来る度に10円とか1円とか、まだお金の値打ちの分らない孫にとっては枚数が多いほど喜ぶようで、先日は1円を10枚ほど入れてやりましたら、中身をジャラジャラいわせながらとても喜んでいました。多分貯金箱の意味すら分らない4歳なのですが、それでもこうして小さい頃から金銭感覚を身に付けさせることは大切なことだと思っています。夕べやって聞いて「おじいちゃんの貯金箱と競争しよう」と相談をしました。頑張らないと孫の貯金箱に負けそうです。

  「何気ない 小銭集める 貯金箱 積もり積もって 旅行くらいは」

  「煙草銭 酒代思い 入れてゆく 小銭貯まれば 大銭貯まる」

  「筒なのに 何故に貯金 箱という わが家に幾つ あるのだろうか」

  「大木を 流して木っ端 集めてみても 所詮はかない 貧乏暮し」

 

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