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○拠点は何処に

平成の大合併が一昨日の松野町の住民投票で一応終止符が打たれそうな雲行きです。宇和島を合併相手とする票より鬼北町をを合併相手とする票が400票も上回ったのですから文句なしと言わなければなりませんが、何年も対立したわだかまりはそうそう雪のように一気に解けることはないかも知れません。でも民主主義で選んだ選択なので選ばれた鬼北町に騒動を持ち込まないだけのマナーだけは守って欲しいものです。

 合併が一段落して早くも話題は5つあった県の出先機関地方局の統合問題へと移ってきました。南予の中心を目指す宇和島と八幡浜には現在地方局があってそれぞれ優位性を訴えているのですが、この2つの地方局が統合するとなると、高速道路の普及によってそれぞれの位置関係や重要性に変化が見られるだけに、民意だけでは解決できない高度な政治判断が求められそうです。

 これまで宇和島管内と八幡浜管内の2つに分かれて開催していた愛媛県管内公民館活動ステップアップセミナーが、今年は2つの管内を1つにして大洲市で今日開催されました。一見急に人が増えたような錯覚を持ちましたが1+1=2になっただけのことですが、さすがに2つの管内が一緒になると、管内大会といいながら遠くは愛南町からも駆けつけなければならず大変な距離異動のようでした。宇和島に拠点を置くと中心のようにも思われますが、大洲や八幡浜、伊方町、内子町は中央から地方へ逆行し県庁へ行く方が近いという話になります。不便が便利に変化する時代に、行政は住民の元から段々遠ざかる傾向にあるこの姿は最早異常としか言いようがないのです。このことは今治、西条地方局においても例外ではなく西条と今治がその拠点誘致に向けて県議会議員も巻き込んだ激しい水面下のバトルをくり返していると聞いています。いずれにせよ地方局という拠点ができると何人かの県庁職員が常駐し飲食などの経済活動を行う訳ですから、効果たるや相当なものになるだけに気が気ではないようです。

さて昨日のステップアップセミナーは公民館職員や教育長の経験から余計な話を随分してしまいました。それは講演が始まる前の私の紹介が余りにも素敵だったからかも知れません。私のブログから引用した様々な参加者の知らない側面をお話しいただいた誘導に引っかかってしまったのです。嬉しいことでした。通り一遍等の話でないところがいかにも公民館らしいと思いました。

 「公民館とまちづくり」という演題でステップアップに沿って話した内容は概略次の通りです。



 

  ステップアップの7段階

 ステップアップ1  問題点を明らかにする

 ステップアップ2  問題点の原因を明らかにする

 ステップアップ3  問題点の解決策を考える

 ステップアップ4  計画を立てる(人・物・金・こと・情報=企画力)

 ステップアップ5  計画を実行する(巻き込み運動)

 ステップアップ6  反省評価する(内部評価・外部評価)

 ステップアップ7  分類する(始める活動・続ける活動・高める活動・止める活動)


   公民館ないないづくしの10ヶ条

 第1条  一山百円で特徴がない公民館

 第2条  子どもと青年と婦人が集まらない公民館

 第3条  職員のやる気が感じられない公民館

 第4条  事業バランスが崩れている公民館

 第5条  金がないし知恵もない公民館

 第6条  公民館運営審議会が機能していない公民館

 第7条  いのちとくらしに役立たない公民館

 第8条  自治能力が向上しない公民館

 第9条  行政に当てにされない公民館

 第10条? 未来性がない公民館


  公民館の活性化に向けて

 1、時代の流れを読む

 2、住民の意識と行動を知る

 3、地域の問題点を明らかにする

 4、地域の夢を描く

 5、課題解決のため行政と協調・対立する

 6、人を育てる

 7、行動によって世論の風を起こす(フットワーク)

 8、交流する(ネットワーク)

 9、情報発信する

 10、人間力・地域力・教育力を追求する

 終りに質問が2件ありました。鋭い質問でした。

  「あの席に 昔は座り 受講した 懐かしき日々 脳裏かすめて」

  「紹介を されて壇上 話しする 見事な誘導 お陰様にて」

  「結局は 人人人の 良し悪しで 決まる活動 やる気起こして」

  「誰一人 眠る人なし 嬉しいね 九十分の 講義終りて」


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