shin-1さんの日記

投稿者: | 2007年5月12日

○昇任は責任

 昨日は愛媛県内で今年誕生した昇任校長先生と昇任教頭先生の研修会が県庁であり、お話を頼まれて出かけました。「昇任」という言葉がピッタリの参加した40代後半の教頭先生と50代前半の校長先生からは、打てば響く太鼓のような卒啄(卵が孵化する時内と外でお互いが卵を割ろうとつつき合う様)にも似た、何かしら初々しさややる気が感じられました。しかし一方でこれから長い教員生活の締めくくりを管理職として責任を全うしなければならないであろう事の重大さを思うと少し哀れにも思えてきました。「昇任は責任」を伴うのですから・・・・。

(県庁第2別館6階大会議室での研修風景、私の話が終わった直後のスナップです)

 私の話は、①時代の変化を読む、②子どもたちは今、③地域の教育力=学+社+家=融合、④教師に一言(日本人や教師の常識は世界や社会の非常識-世界地図の教え)、⑤教師と教頭に一言というストーリーのはずでした。しかし予定された1時間10分の短さでは、いくらスピードを上げても間に合わず①と②が中心で③はスピードアップ、④などはさわりもせず⑤で締めくくってしまい、聞く人を無視したシナリオの不味さを痛感しながら壇上を下がりました。まあその話の続きは私のブログにアクセスしたやる気のある方のみの個人授業となってしまいそうで、アクセスしなかった方々には何の処方箋もないままにおさらばしそうです。早速松山市の沖に浮かぶ中島に赴任しているA教頭先生から昨晩のうちにメールが入っていました。私は夕べ11時過ぎまで仲間と松山市内での激論酒宴に加わっていて昨晩はメールを見落としていました。

 ⑤の昇任校長と教頭に一言だけ書いておきます。

 ①責任を取る。

 校長や教頭に昇進して嬉しい反面、責任の重さを痛感していることと思いますが、昇任して管理職になることは責任を取らなければならないことを意味します。校長は学校の経営や起こるであろう様々な事象、特に今の時代何が起こるか分らない部下教員の不始末までも責任を負わなければならないのです。日本全国では数えればきりがないほど学校をめぐる問題が起こっており、今の時代切腹などありえませんが、その度に死を持ってその責任から逃避する校長もいるほどの悩みにさいなまれるのです。校長という役職は何かあった時責任を取って「辞める」という覚悟の辞令かも知れません。私も小さな町の課長や教育長という役職を10年余りやりましたが、小さな不祥事はその都度小さな責任を取ってきました。幸い辞めなければならないような事態には至りませんでしたが、責任の重さは相当なプレッシャーでした。

 ②説明責任を果たす。

 校長と教頭に一任された学校経営の向こうには子どもと親と地域があります。子どもはそんなに文句を言いませんが、親と地域は少しでも理不尽と思われることがあると、必ず反抗や説明を求めます。昔のように子どもは先生に任せる時代ではなく、一時預かり所的な甘い考えの、しかも高学歴で理論武装した見勝手な親は一筋縄ではゆかないものです。こちらの弱みには必ず付け込んだり大きな声を武器にします。ましてやマスコミを味方に引き入れるような事態になるともうそれはパニック状態になります。事の推移をしっかり見て、こちらに非があれば謝らなければならないし、教育委員会への報告や指示も早めに手を打つべきでしょう。情報公開の時代であることを肝に銘じ、穏便にとかもみ消すといったことだけは慎むべきです。

 ③数値目標を掲げそれを達成する

 教育は行政や民間のように成果が目に見えにくくプロセス的な意味合いを持っています。しかしそれは過去のことであって、今は学校評議委員会制度の導入など、抽象的なスローガン倒れの学校経営でお茶を濁すことはできないのです。教育長をやった経験からいえば各学校の計画は抽象的過ぎて何をどうしてどうなるといった表現が少ないようです。数値目標を掲げ、教師も子どもも親や地域から何を目標にどんな事をしてどうなったか公表できるようにしなければなりません。私は現在3つの学校の評議員を依頼されてしていますが、年度末にその成果や出来なかった事を反省評価することこそ、次年度につながるのです。校長は多分普通だと3年間はその学校に留まります。3年の中期計画を立てて1年毎にステップアップすることが肝要だと思うのです。

 ④上を見ず下を見る

 校長は得てして自分の成果のために教育委員会や教育事務所を視線の向こうに見ようとします。しかし子どもや親や地域を無視して上を見る姿が子どもや親や地域に感じられるとそこには大きな意識的な隔たりが生じるものです。学校教育の基本は子どもですから、絶えず意識の対立軸の向こうは子どもと親である事をしっかりと肝に銘じなければなりません。

 ⑤危機管理

 このことは多分、県や市町村の教育委員会や教育事務所からマニュアルが提示されているので触れませんが、意識の底に学校内は勿論のこと通学途中や地域内も「子どもの安全」領域であることを考えて行動して欲しいものです。

 ⑥進化

 人間は夢や目標を持つとサムシング・グレート(目に見えない大自然の偉大な力)が働き、遺伝子のポジティブスイッチ(自ら進んでやろうとする積極的な力)がオンに入ります。逆に日送り日和見な優柔不断だとネガティブスイッチ(否定的・消極的な力)がオンに入るのです。私はこれまで「夢はドリームではなくターゲットである」と考えて行動してきました。一日3枚のハガキを20年続けてきたことも、毎朝3時間砂浜の掃除を12年間続けたことも、殆ど毎日ブログを書くこともポジティブスイッチをオンにしたからこそ進化したのです。

(参加した校長52名、教頭55名、総勢107名の中で、懇親交流会にくじ引きで私の横の席w引き当てた川之江南中学校のK教頭先生と縁の不思議を話しながらウーロン茶を飲みました。ハガキ道の半田さんを広島向島に訪ねたほどの活動家です。またお会いましょう)

 ⑦校長と教頭のコンビ

 双海町翠小学校の鹿島校長と山田教頭の3年間を話しました。(鹿島校長は管外に異動しました。)

  「校長に なって嬉や 高潮す 紅潮顔が 好調語る」

  「教頭の 中から校長 いずれなる 今は修行だ 花を持たせて」

  「昇任は 責任あると いうことを 肝に銘じて 頑張れエール」

  「やる気ある 校長早くも メール来る ポジティブスイッチ オンに入った」

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