shin-1さんの日記

投稿者: | 2007年5月1日

○四国八十八ヵ所遍路参りついに完結①

 道中距離1400キロともいわれる四国八十八ヵ所遍路の旅を私たち夫婦が車でお参りすることを思いつき、旅を始めてもう10年にもなります。最初は1日で5つや8つのお寺を参ることもあって頭の中では逆算が働き、楽勝かと思われたお参りでしたが、出張のついで参りという金も時間もかけない方法を選択したため、結局は10年間もかかってしまいました。「これでは何のためのお参りか分らない」と妻にはブツブツ言われ、他の人がお寺ごとに般若心経を唱えて敬虔な祈りを捧げている姿を横目で見ながら、般若心経を覚えるでもなくとにかく私たちのスタンプラリーは終了したのです。普通1番から順番におまいりするか逆打ちかいずれかでしょうが、私たちのお参りは陽気なもので、納経帳の空いた場所のお寺を探してはお参りするピックアップ作戦なので、同じような無駄とも思えるコースを何度も走りました。多分2000キロ以上を走っているのではないかと思われます。その間車も2台目となり、ああでもないこうでもないと車内で道順でもめるもめごとを解消するため、カーナビという優れたハイメカを高いお金を出して搭載したお陰で道に迷うこともなくスムースな走りが出来ました。

 昨日は残っていた今治の2カ寺を参ろうと急遽思いつき出かけました。お寺さんには悪いのですが今回も二つのことのついで参りなのです。一つはこのお寺さんの直ぐ近くに三男の勤める駐在所があるのです。一昨日赴任以来始めて帰郷した息子と話していると、「そのお寺は二つとも近所だ」と偶然にも残ったお寺のことを離してくれました。これも御仏のお導きに違いないと妻と話したものです。赴任以来1ヶ月以上が経ったので暮らしぶりを確かめるということを考えました。二つ目は娘のお産が近づきゴールデンウイークに何処へも出かけられない孫を戸外へ連れて行ってやりたいという思惑もあったのです。

 朝7時半に家を出て松山市道後に住む娘の所へ孫を迎えに行きました。昨晩予定を伝えていたので孫はウキウキ顔で待っていました。チャイルドシートに乗せてさあ出発です。リュックにお菓子や飲み物を入れてもらって山道や海沿いの道を陽気にのんびり、歌などもでて孫も私たちもご機嫌でした。1時間弱で息子の駐在所へ到着です。息子が制服を着て勤務している姿は初めてなので全ての小道具を身に付けて玄関先に立っているその凛々しい姿にびっくりしました。この日は勤務の日なので暮らしている官舎内には入らず、交番内の隅で少しの談笑しただけで引き上げることにしました。孫は日ごろ普段着の三男しか見ていないので、重装備のお巡りさんにびっくりし、中々近寄ろうとしませんでした。叔父である三男に帽子を被せてもらい幾分か緊張がほぐれたようでした。

 それにしても三男は警察という天職を選び、縦社会の厳しい中でよく頑張っていると思いました。末っ子で甘えん坊だった三男の姿に多少の不安と安堵を感じながら、直ぐ側の登山道を登って波方の山城展望台へ向かいました。この場所はまちづくりの仕事で2度ほどお邪魔していますが、この日はゴールデンウイークなのに訪れる人もなく、私たちだけが絶好のロケーションを長閑に独り占めしてしまいました。駐車場に車を止め木漏れ日の中をゆっくり散策です。入り口にある車止めの愛くるしい小鳥の彫刻に孫はほおを摺り寄せて愛嬌を振りまいていました。



 山城を再現するような展望台はまるでお城で中からは360度の素晴らしい眺望が開け、特にしまなみ海道に架かる来島瀬戸の大橋や今治、波方、菊間、竹原始め越智の島嶼部が手に取るように見えました。

 やんちゃ盛りの孫は盛んに飛び交う蜂やチョウが気になるらしく、帽子で盛んに追いかけたり帽子で捕まえようと走り回り、記念写真などどっちでもよいような雰囲気でした。この施設も旧波方町がその威信をかけて整備したのでしょうが、合併という社会の波に翻弄されているようにも思えました。しかしきちんと管理が行われている姿はさすがでした。

 さてここから先はカーナビを使わず息子の警察官に教わった通りの道順に従って、次の目的地である今治市内の南向坊へと車を走らせました。

  「この人が 俺の息子か? 見間違う ほどに凛々しく 交番前に」

  「風の音 小鳥さえずり 聞きながら 長閑な遠望 孫と楽しむ」

  「ゴールデン ウイークなのに ひっそりと 山城訪ねる 人もまばらで」

  「一週間 会わぬ相棒 何となく 成長したよな 姿目細め」 




[ この記事をシェアする ]