shin-1さんの日記

投稿者: | 2007年2月9日

○若いっていいねえ

 一昨日東京から帰って直ぐに高速道路を突っ走り、しまなみ海道の途中今治市大三島にある今治北高大三島分校へ出かけました。最近まで越智群島嶼部と言われていた愛媛県北部の島々へ行くのには船に乗らなければ行かれませんでしたが、今は橋がかかり便利な世の中になって、途中今治市内で一般国道を通らなければいけないのですが、それでも松山のインターから僅か1時間半で目的地たる大三島へ着くのですから有難いものです。しかしその有難さの代償として往復1万円という高い通行料金を払わなければならないのも事実です。まあこの料金を高いと思うか、便利だからやむを得ないと思えるかは本人の価値観なのでしょう。

 橋がかかって橋を通る度に感じるのはこの橋周辺の風光明媚さです。他島美を誇るこのルートは、物流ルートでないため交通量は少なく、特に夜になると極端に車の交通量が少ないようで、歩道兼用という他の橋にはない魅力も、開通当時の賑わいは何処へいったのか散閑としているようでした。やはり現代人は眺望を楽しむスローよりも、今回の私のようにスピードを求めているのでしょうか。

 橋の向こうはもう広島県尾道です。最近まで広島県の玄関口は瀬戸田町でしたが、合併してその名前は歴史の片隅に追いやられ尾道という知名度抜群の坂の街、映画の街の冠を被せられているのです。

 私の車は大三島インターで降り、かつて上浦町だった道の駅に着きました。上浦町へはまちづくりの仕事で随分通い、この道の駅の立ち上げにもアドバイスしたものです。開通時は面白いほど賑わい儲けたこの道の駅は多分どの道の駅よりも眺望はよいと思われたのですが、「眺望のよい条件場所は決して繁栄しない」という私の作ったジンクスが当たりそうな雰囲気でした。

 大三島という国宝の町も今はシーズンオフなのでしょうか、ここでも観光思惑の姿を垣間見る思いでした。

 私が訪ねた大三島分校はかつて大三島高校と呼ばれていましたが、ご多分に漏れず少子化と過疎化の影響をもろに受け分校という名前になってしまいました。昨年も2月7日、今年も同じ日に同じ集会を計画し、同じ私を講師に指名するのですから面白い学校です。しかも金融広報委員会の講師派遣制度をちゃっかり利用するしたたかさも持ち合わせているようです。



 さて、今時の高校生に私のような歳の差40余りのロートルがないを話せばいいのでしょうか。普通は詰め込んだ知識を切り売りすればいいのでしょうが、私は生き様とでも言うべき体験や夢を今回も昨年と同じように話しました。高校生たちは都会の高校生とは違って純朴で時折相槌の笑いを誘いながら1時間ほど話しました。礼儀正しく、そして熱心に聴いてくれた態度に共感を持ちました。生徒の中にはかつてまちづくりセンターに出向していた市役所職員藤原元久さんの娘さんもいると聞いてびっくりしたりもしましたが、「若松さん、来年も2月7日に是非来てください」と来年の予約まで聞かれてしまいました。嬉しい反応です。担当の藤岡周平先生は柳谷出身で、私の町の奥村先生が恩師だと雑談の中で聞いて、縁の不思議を感じました。

 今春卒業予定の生徒たちはもう卒業式まで休業中で、時折こうして学校に通い社会へ飛び立つための羽根繕いをしている直なのです。「若いっていいねえ」とほのぼのした若いエネルギーを逆に注入されてしまなみ海道を帰って来ました。

  「卒業を 間近に控えた 若者に 生きる意味説く 夢ある話」

  「私にも こんな時代が あったっけ えひめ丸にて 遠洋航海」

  「熱心に 私の話に 耳を立て 嬉しじゃないか 有難うだって」

  「いい先生 ありていい子が 育つのだ そんな納得 島の分校」

 

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