shin-1さんの日記

○まるでお仕置き部屋

 今日出張先から帰ると妻が「お父さん、息子が貰ってきた家庭用サウナ風呂の試運転をしよう」と言うのです。私は講演や宴会、それに帰ってから明日の自治会の総会に備え資料の印刷と、とても慌しい一日だったので、「次にしよう」と断りましたが、どうも次男が私たちがいない間に抜け駆けをしたらしく、妻に「お母さん案外このサウナ気持ちがいいよ」と勧めたらしいのです。妻は先日の友人との北海道旅行で、食べては寝る遊びで2キロ増となったのが余程気になるらしく、さっさとサウナ風呂に電気をつけて入ってしまいました。このサウナには小さな窓が付いていて、窓から覗くと中が分るのですが、外見はまるでお仕置き部屋か独房といった感じで思わず噴出してしまいました。シャツを着て入るので妻のグロテスクな容姿は全然気にもならないのですが、外から「どうだ気分は」と声を掛けると、「お父さんこれは気持ちがいいわい」とべた褒めです。このサウナを息子が貰ってきて家の中へ入れると言った時には、「電気代がいる」だの、「家の中が狭くなる」だのと散々御託を並べていたのですから、どういう心境の変化でしょうか。

 結局「せっかく温度が上がっているのだからあなたも入りなさい」と電気代の節約という言い訳で、私もランニングとパンツという出で立ちにさせられ中に入る羽目になったのです。畳半畳の中の温度計は55度とかなり低めです。ですが妻の入った後だけに僅か8分しかもたずに汗をいっぱいかいて風呂に入りました。「どうお父さん。気持ちいいでしょう」と早くも妻はとりこになった雰囲気でした。やれやれこれからが大変です。

 私の発案でこれからサウナを利用する人(家族)は一回100円をサウナに用意した貯金箱に入れる事にしました。これが今日からサウナの電気代になるという計算です。はたしてどの程度電気代がかさむか、家庭の台所をきりもみしている妻としてはそのことが気にかかるようです。

 早速息子に電話をかけました。「お父さんとお母さんがサウナに入ったのだが、とても気持ちがいい」との報告です。息子は得意満面で「そりゃ麻生よ。僕が貰ったのだから」でした。息子は先日山の五右衛門風呂にも入ったし、今度わが家へ帰ったときは自分も入るからと電話を切りました。ああ似たもの親子の平和で長閑な会話です。

  「友だちが くれたサウナで 汗をかき 痩せたつもりの 妻は鼻歌」

  「サウナ入る 一回百円 小銭入れ 電気代だと 殊勝な考え」

  「窓越しに 妻の容姿に 汗光る ムラムラするより 少しげっそり」

  「わが家では 健康一番 銭二番 三番息子 早く自立を」

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