shin-1さんの日記

投稿者: | 2006年3月22日

○泣いてた子どもが大笑い

 今日はツーリズム研究会の委員をしているので最後の会合のため広島市へ行きました。あいにくの雨模様で海も荒れていましたが、往復2時間半余りのスーパージェットの船旅は、船のローリングが心地よい眠気を誘いウトウトしながら広島半日帰りの旅となりました。遠いと思っていた広島へ公共交通機関を使ってビジネスを組み合わせても半日で往復できるのですから便利になったものです。でもスーパージェットは早いだけ料金が高く、今日は主催者が旅費を出してくれるので助かりましたがまるで飛行機並みの料金なのです。

一時間おきに出る船の中は閑散としてゆったり座れ、リグライニングシートに体を沈めて本を読んでいると、突然隣に座っていた若妻、若妻の母親、孫とおぼしき3人連れの孫が何かにたまげて泣き始めました。最初は若妻の母親がぐずる孫を抱いてあやしていましたが、泣き止まないので若妻に孫を手渡しました。先ほどの若妻の母親ほどに上手く抱けない若妻の手の中で益々激しく泣き始め、周りの人は口にこそ出さなかったのですが「俺たちは金を払って乗っている。この鳴き声何とかしろ。テレビの音声も聞こえないじゃあないか」と言わんばかりの渋い顔です。

 子ども好きな私はその様子を少しの間見ていましたが、ひょっとした拍子に泣きじゃくるその孫さんと目が会いました。私はあやすような顔をして声なき声で語り掛けました。するとどうでしょう。あれ程泣いてた孫さんの鳴き声が小さくなり、数分したら笑顔を見せるようになったではありませんか。私は嬉しくなって「いないいないばー」なんて年甲斐もなく孫さんを必死になってあやしました。若妻さんも若妻の母親も泣きじゃくる孫に途方にくれていただけに大助かり、私の存在に気付いて会釈をしてもらいました。その後その孫さんはしゃっくりを繰り返しながらもげらげら笑って、結局は私のひざの上にやってきたのです。「済みません。大助かりです。お父さんと間違ったのでしょうか。子どもをあやすのがお上手ですね。お礼にどうぞ」と船を下りる時には、何処かで買ったのでしょうか、固辞するもモミジ饅頭の小箱まで頂だいてしまいました。

 預けていたいた車に乗って室内ミラーで自分の顔を映しながら思わず笑ってしまいました。あの孫さんは私の顔が可笑しくて機嫌を直したのか、それとも私の顔芸で笑ったのか、しまった、お孫さんに聞いておけばよかったと思ったものです。

 私たち人間は通りすがりに犬に出会うと吠えられます。ところが不思議な事に犬を自宅で飼っていたり犬好きな人だと、動物の勘が働くのでしょうか吠えないのです。お孫さんも同じで私に子ども好きという安心感が受け入れられたのかも知れません。お孫さんにゲラゲラ笑われたこの顔はひょっとしたら道化師、いやひょっとしなくても三枚目、でも石原裕次郎だったら顔もスタイルもいいけれど絶対に泣く子を笑わせることはできなかっただろうと思うと、この顔に自信が持てました。

  「船中で 泣く子も笑う いい仕事 顔が得する 饅頭頂く」

  「俺の顔 子ども笑いの 造形美 親に感謝し 今日も出歩く」

  「泣く子ども 笑わす術は 心理学 催笑術だよ ほらほら笑った」

  「泣く子さえ 止めさせられぬ 若い母 人の前でも お乳飲ませろ」

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