shin-1さんの日記

投稿者: | 2006年3月20日

○涙の訳

 今日は私が代表運営委員を務める「えひめ地域づくり研究会議」の2ヶ月に一回の定例運営委員会がありました。結成以来19年も続いている地域づくりでは県内では老舗のような団体ですが、近年の社会環境の変化とりわけ市町村合併によって取り巻く環境も様変わりして、もうそろそろ私たち老兵は去らねばならない時期にきていることを実感しています。今日の会合は今年度の総括と20周年を迎える来年度の取り組みの道筋をつける大切な会と位置づけて終始熱心な議論がなされました。

 今日の会合のもう一つの目的は、えひめ政策研究センターに四国中央市から出向して研究員をしている鵜野さんの研究発表と送別会が予定されていて、いつもの運営委員会とは少し違った雰囲気でした。私の司会進行で運営委員会を終わったのは17時30分、いよいよ鵜野研究員の発表です。鵜野研究員はこの2年間センター研究員として県内外の先進地やまちづくり人の所を回って様々な勉強をしてきましたし、最後の一年は研究会議の事務局としてお世話をしてくれました

 彼の発表は予定された通り20分の時間でしたが、さすが2年間の研修を積んだだけあって、要領を得たものでした。まち・町・街・地域などで表現される「まちづくりとは一体何か」という基本を探して彼が見つけたものは「まちづくりとはまちと向かい合う姿勢」でした。「ややもすると頭では理解でき、口では分ったようなことを言うけれど、それは単なる評論家に過ぎない。本当のまちづくり人は両論家ではなく実践家である。今日から自分は実践家としての道を歩むことを宣言する」と最後は力強く結ばれました。

 今日の彼の発表を聞いて感動したのは、彼の20分の発表の締めくくりの頃には感極まってウルウルになったことです。多分発表の過程で様々な思い出が去来したのでしょうが、参加した運営委員も思わず貰いウルウルでした。涙を流すほど感動した彼の松山での2年間は、これまでの自分の人生ににはなかった体験だったかも知れません。またひょっとしたら彼の人生にとってこの2年間の松山の暮らしは遠回りだったかも知れません。でもこの体験、この遠回りが本当の宝物になるのです。

 彼はもう一週間もすれば住み慣れた松山を後に四国中央市へと帰って行きます。この2年間で愛媛県内も70市町村から20市町へと大きく様変わりしました。時代の流れの早さ変革の大きさに驚くのは、自分のふるさとに帰ってからでしょうが、大きく成長したことに自信を持ちしっかりと大地に足をつけて頑張って欲しいものです。ただ謙虚さと冒険心という二つの道具を使い分ける技量だけはくれぐれも忘れないように・・・。

  「旅に出て 外からふるさと 観察し それを土産に 桜咲く中」

  「人生は 芭蕉に似たり あっちこち 回り道して 糞と小便」

  「極まって 脳裏に浮かぶ 思い出が 涙となって 流れ出てくる」

  「去る人が いると思えば 来る人も だから世の中 帳尻合って」 

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