shin-1さんの日記

○笑いのある人生

 私は駄洒落が大好きです。少し変な雰囲気になった会合でも駄洒落を連発すると、「寒むーい」なんて時もありますが、殆どは会場が和んだ雰囲気になるものです。笑いのない人生は「クリープを入れないコーヒー」と同じで、まろやかさがありません。でも笑いって本当に奥が深いと思います。

 最近のテレビのお笑い番組は、殆どが下品でどうしても笑わせようとする姿がありありで、時にはやらせが問題になることすらあるのです。品の良い笑いは相手の心が思わず和むものなのです。

 今日の新聞に萩本欣一さんの面白い言葉が載っていました。萩本さんはかつて坂上二郎さんとコンビを組んだコント55号として、お茶の間の人気者でした。萩本さんに言わせると「笑いは風」だというのです。「空気や水はないと困るけど笑いはなくても生きていける。でも風と同じで絶対にあったほうがいい」そうで、的確な表現だと思います。

 萩本さんは野球のクラブチーム「茨城ゴールデンゴールズ」を立ち上げ監督を務めています。笑いと野球は水と油のような関係だと思うのですが、野球に笑いを取り入れ、キャンプ地に活力を与えたり、野球の楽しさを確実に増やしているのです。

 「風は強すぎると害になり、風鈴を鳴らせば喜ばれる。笑いは風だから心地よければいいが、それが難しい。生涯勉強なんです」という、お笑いプロの萩本さんの言葉は深い意味があると感じました。私たちは日々の暮らしの中で、どれ程相手の心を和ませる笑いの心を持っているでしょう。

 先日生涯を独身で通している町内の女性に出会いました。「若い頃は連れ添いも子どももいない暮らしは快適でした。人はチヤホヤしてくれるし、儲けたお金は全て無駄がなく全部自分の自由になる、これほど楽しいことはありませんでした。正月など気の会った仲間と旅に出て美味しいものを食べ楽しかったです。でも定年になって自分の暮らしが一変しました。周りを見たとき自分の話し相手がいないのです。そして自分が一年中殆ど笑わないで暮らしていることに気がついたのです。今頃気がついて、多分若気の至りだったのでしょうが、寂しい人生だったと反省しています」

 この話を聞いた時、笑いのない人生がいかに味気ないかしみじみと考えさされました。

  「ラッキョウが転げて笑い屁で笑い笑い絶えないわが家明るし」

  「電気つけ幾ら明るくしたとても笑い消えたら真っ暗闇です」

  「ひょっとことおかめの顔したわが夫婦だから今日まで面も取らずに」

  「孫ひとり増えただけでも百ワット明るくなったよワッハッハのハ」

 

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