shin-1さんの日記

○事始め

 私の2006年が始まりました。紅白が終わって息子や娘たちと地元の氏神様三島神社に初詣に出かけました。400段以上の長い石段を登って拝殿で賽銭を投げ拍手を打って今年の安全を願いました。私は他の人と違って神様に余り願い事をしません。日本中の人が願いを言ったら神様も大変だろうし、願い事をしたのに、氏神様は聞き入れなかったと思ったら腹が立つでしょう。願望は自分への暗示でよいと思っています。初詣が終わると6時まで寝て、起きると雑煮を作ります。我が家では正月元旦の朝は主人が雑煮を作る風習があり、今年も私が作りました。作るといっても出汁も作ってあるのですからそこへ具材を入れ、餅を入れるのです。床の間神様に雑煮を備え、お光を上げてお神酒をいただき、お下がりの雑煮を食べて歳とりの行事は終わるのです。

 今年の事始めは人間牧場へ上がりました。到着したのが10時、それから鍬で畑となるべき土地を耕しました。天気予報だと気圧の谷の影響で曇か雨だったのですが、何故か予報がはずれ好天快晴、しかも無風でそんなに寒くもなく絶好の日和です。10時から3時半まで年末の備蓄栄養で食事もせず鍬を振るうことができました。

 初春の硬い大地に鍬を入れる 

 満身の力を込めて鍬を入れる 

 何も音のない畑で 

 鍬の音と息遣いの音のみが 

 澄んだ空気に鈍く響く

 グサッグサッハーハー 

 野太いノミ鍬が雑草や小木の根を掘り起こす

 新しい土の塊が地底から湧いてくる

 汗が額からポタポタ落ちる

 ミミズも百合根も外に晒され縮こまる

 野焼きの煙がゆったりと西に流れる

 やがて畑は真新しい赤土のジュータンとなる

  今日は充実した一日でした。そう思って夕食を食べていると長男夫婦がいきなり、「金毘羅さんへお参りに行こう」と提案です。高速道路をひとっ走り、でもあの長い石段は妻にはきついかも知れません。でも思い立ったら吉日です。

  「雑煮喰いキンピラ数の子豆煮しめこれから三日同じ食い物」

  「予報では正月天気雨曇当らず喜び初日拝みて」

  「元旦は男が料理するものとつまらぬ風習誰が始めた」

  「嫁一人増えただけでも家中がパッと明るい今年の初め」

 

 

  

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