人間牧場

〇どこへ行っても顔見知りが多く顔と名前を憶えていることに驚く妻
 私は現職を退いて18年になります。現職の頃はまちづくりをしていたため、あるいは講演活動をしていたため、それなりにそれなりの人に顔をや名前を憶えてもらっていましたが、さすがにこの歳になると多少男前だったこの顔もしわとシミが増え始め、かつての面影はないはずなのに、「若松さんじゃない?」と声をかけられたりして驚きます。

 県内ならいざ知らず先日広島に出かけた時、電車の中で私の顔をジロジロ見ている人に出会いました。顔に何かついているのだろうか?と思い気になって仕方がありませんでした。電車を降りる時「ひょっとしてあの夕日で有名な愛媛県の若松さんじゃないですか」と声をかけられました。何ということでしょう。私もその人の名前をうろ覚えながらとっさに思い出し、「失礼ながら〇〇さんでは」とピタリ顔と名前が一致すると、「覚えてくれていてありがとうございます」と握手を求められ、持っていたもみじ饅頭の大箱をみやげにいただきました。

 かくの如く私は妻も驚くほど人の顔と名前を覚えるのが得意で、そのことで随分得をしています。飲み屋は勿論のこと、講演会で、あるいは道を歩いていて、また講演会場でとありとあらゆるところでで懐かしい出会いを繰り返しています。中には私の名刺を今も大切に持っている人もいるし、私が差し上げたハガキを家に飾ってくれている奇特な人もいます。さすがに記憶力が減退しつつあるいまごろは思い出せない人も沢山いますが、それでも一緒にいる妻を驚かせています。これも特技でしょうか。

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