〇夕日夕焼け物語
27年前シーサイド公園を造る時、色々なことを考え構想の中にちりばめました。その構想も脆弱な町の財政事情もあって思うにまかせず、多くの反対や挫折が行く手を阻みました。しもなだ運動公園と潮風ふれあい公園とシーサイド公園という3つの公園整備を同時進行したため、寝る間を惜しむほどの忙しさでしたが、今思えばよくもまあこんな大事業をやったものだと呆れています。
あれから27年のがあっという間に過ぎました。3つのハード施設はそれぞれの特徴を生かし試行錯誤しながらそれなりに人々の暮らしの中に溶け込んでいます。多分同時進行した夕日や花やほたるなどのソフト事業がなかったら、平成の大合併によって埋没していたに違いないと、異論はあってもある意味やったことの方向だけは間違っていなかったと、思いを巡らせています。
この時期は夕日が美しい季節です。大型の台風14号が日本列島をかすめるように北上していますが、わが町には影響もなくこのところ天気が安定し、毎日のようにシーサイド公園からは日本一と自認する秋特有の夕日を監守することができるのです。修理して乗れるようになったポンコツ単車に乗って、連日夕暮れになるとタブレットとハーモニカを持ってシーサイド公園へ夕日を見に出かけています。
昨日は童謡の小路に設置している歌詞を刻んだ石板の前で、まるで大道芸人のように下手糞ながらハーモニカを吹いていると、何人かの人が集まって来て、拍手をしてくれました。おひねりまではいただきませんでしたが、夕日夕焼け物語に哀愁を帯びたハーモニカの音色は良く似合います。天気が良いようなので、今夕も出けてみようと思っています。
「早いなあ あれから20 有余年 3つの公園 それぞれ趣き」
「色々な ことがあったが それなりに 町に定着 思い出深い」
「秋の頃 夕日夕焼け 物語 ハーモニカ吹く 音色似合って」
「酔芙蓉 白からピンク 色変えて ひっそり咲いて 夕日連れ添う」