人間牧場

〇只今野菜作りに熱中しています

 これまで親父に任せきりだった家庭菜園での野菜作りは、94歳の寄る年波には勝てず親父が少しずつ撤退し始め、その比重が私に移りつつあります。今年は春先から今日まで、そのことを認識させられた一年でした。私は土いじりが嫌いではありませんが、家庭菜園での野菜作りは雑草と害虫と病気との闘いです。ほおっておくとこれら3悪人に乗っ取られてしまうのです。野菜作りの基本は安心と安全ですから、手間を惜しんで除草剤で済ませたり、病害虫対策として農薬を散布することは、極力止めなければなりません。全て難敵なので少し対応が遅れると、余計な労力がかかってそれらの餌食になり、私たち家族の口に入ることができないのです。

 

草引きを終えたホウレンソウ畑

 昨日はホウレンソウの中の草引きをしました。最近は素人ながら市販で買った野菜の種を、ずらし蒔きする術を覚えたので、ホウレンソウも春菊もカブ菜も、2回に分けて播種しましたが、早く蒔いたホウレンソウはハコベ草が沢山生えて、草に埋もれるような状態になったので、草引きに挑戦しました。ホウレンソウの新芽に柔らかいハコベ草が絡みつき、注意をしないと折角生えたホウレンソウを一緒に引き抜いてしまうのです。打ち鉤のような草引き専用の道具を使い、中腰で引き抜くのですが、これが結構ひざや腰に負担がかかり、6畝の草を引くのに3時間もかかってしまいましたが、何とか綺麗になりました。ずらし播きしたもう一方のホウレンソウは、鍬で根寄せしたり中興して草を抑えましたが、いやはや大変です。

 草引きをしていると妻が電話だと呼びに来たり、ポケットに忍ばせた電話が鳴ったりするものですから、その度に作業を中断しなければならず、汚れた手を首に巻いたタオルで拭いて対応しました。今朝は昨日草を引いた畑を見に行きましたが、中々綺麗に手入れができていて、ホッとしました。
 このところの穏やかな陽気に誘われて、キャベツに青虫が発生しているようで、緑色の葉っぱと保護色の青虫は、よく目を凝らして見ないと見つからないのです。昨日は20匹も見つけて取り除きました。今になって親父の苦労が垣間見えますが、昨日は親父も鍬で周囲の草を削ってくれていました。水戸黄門などの時代劇を見るのが楽しみな親父は、3時半になるとさっさと引き上げてしまうのです。
 昨日は私の作った春菊やチンゲンサイが、食卓を彩ってくれました。近所や親類への野菜のお裾分けも始まりました。

  「草と虫 それに病気は 三悪人 家庭菜園 骨が折れます」

  「虫食いは 虫が食うから 安全と 勝手な解釈 しながら食べる」

  「草引きは 腰・膝痛く 堪えます 手入れ正直 野菜豊作」

  「年老いた 親父の苦労 垣間見る 私にゃとても 真似ができぬと」

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