〇蜂蜜採集作業順調(その2)
蜂蜜採集の作業を毎年指導しながら手伝ってくれている西予市野村町の井上登さんから、「ミツバチの巣板はほおっておくと、スムシが大量に発生するので冷蔵庫へ入れた方はいい」と、今朝忠告のメールが届いていました。蜂蜜採集作業中もそんな話を聞いたような気がするので、さてどうしたものかと思案しています。この近くで私の顔の利く大型冷蔵庫のある場所はどこだろうと考えましたが、思い当たるのは漁協の冷蔵庫くらいです。昨日の夕方にも時間を割いてわが家の脱衣場に置いてある家庭用サウナで、巣板を小さく切ってステンレス製のザルに入れ、高知県馬路村の木下さんに教わった、ぼかし作り用のプラスチックバケツに入れ、ナイロンパイプで流下させて、一升瓶に垂らすという方法で強制採集を試みていますが、今日の朝からやれば今日中に採集作業が粗方終るかも知れないので、冷蔵庫保存はやらなくてもいいのかも知れませんが、それには今日の夜の集会や明日から鳥取へ遠出する計画なので、急がねばなりません。
蜂蜜採集作業は手間のかかる作業で、これほど手間がかかるとは思ってもいませんでした。5年前には蜂蜜採集作業は8月中に行なっていたので、炎天下でプラスチックバケツに黒いゴミ袋をスッポリ被せ、太陽の熱で蜂蜜が巣板から自然に垂れるのを待ちました。しかしこの方法だと巣板についている生きたミツバチに加え、付近から飛んでくるミツバチが沢山群がり、時には手先をミツバチに刺されたりする、ハプニングにも見舞われたのです。
3年前に息子の提案で家庭用サウナを使ってからは、温度をかけるため巣板に溜まっている蜂蜜が面白いように流下して、一升瓶の中にジョウゴとステンレス製の網目を通して蜂蜜が溜まるのです。
今年は指導や手助けに来られた井上さんも驚くほどの収穫がありました。人間牧場で採集したポリ容器一つで4升5合もの採蜜したので、昨日から始めた家の裏山で採集したポリ容器分も多少見劣りがするものの、低く見積もっても4升近くはあるものと思われるのです。
蜂蜜を採集したり保存するのには、一升瓶が一番のようで、私はこの日のために近くの木村酒屋さんに出かけて一週間前、一升瓶を7本いただいて帰りました。水に漬けてレッテルを丁寧に剥がし、レッテルの糊をワイヤタワシで綺麗に取りました。そして中に残ったアルコール分を水洗いし、逆さまにして水分を抜き天日に干して水分を完全に抜くのです。
妻が「7本もどうするの?」と不思議がっていましたが、これも5年間培った経験で、巣箱の入り具合を見れば7升の収穫があるだろうという直感なのでした。この直感はズバリ的中しました。多分もう1本か2本を今朝にでも用意せねば対応できないと嬉しい悲鳴を上げています。採蜜した蜂蜜は一升瓶に入れられて台所の食卓の上にこれ見よがしに並べて、余熱を取っていますが、次第に増えていく一升瓶の数を見ながらほくそ笑んで一人余韻を楽しんでいるのです。
今朝も夜が明けると早速朝のうちに採蜜作業に取り掛かり、今日で粗方の作業を終りたいと思っています。
「家庭用 サウナ使って 蜂蜜を 一升瓶に 垂らす荒業」
「ミツバチが せっせと貯めた 蜂蜜を 私横取り 心傷むが」
「台所 食卓上に 増えて行く 一升瓶を 眺め満足」
「今年の 目標五升 有に超え 八升超える 蜂蜜嬉し」