○夕日夕焼けは今が旬です
私の書斎にあるデジタル目覚まし時計に、内蔵している温度計は只今5時26分、23.0度、湿度62パーセントを表示しています。昨日の朝は前日と打って変わって寒く感じ、散歩の途中で出会う顔見知りの人たちも口々に、「今朝は寒いねえ!」と挨拶を交わしていました。やけっぱちに鳴いていたセミの声もいつしか遠のき、朝夕は虫の声が賑やかに聞こえるようになってきました。
昨日は私のアメーバブログ「shin-1さんの日記」に体調のことを書き込んだところ、いつも愛読してくれている三崎町の浅野さんから早速心配してメールが届いたり、小番頭松本さんからも「大丈夫?」という電話をいただき、何人かからは直接お見舞いの電話がかかって来ました。病気で転職、胆のう摘出手術、チェンソー事故での大怪我と、これまで怪我や病気という幾つかのハードルを越えてきた百戦錬磨の私なので、病気を侮ってはいけませんが、自分の仕事がついついオーバーワークになっていたことは事実なので、ちょっと立ち止まって自分の生き方を改めるいい機会になったことは事実です。
昨日久しぶりに綺麗な夕焼けを見ました。妻と二人で夕食をしていると、窓の向こうが少し明るくなっていることに気がつきました。急いで外に出てみると、夕日こそ沈んでいたものの、西の空が赤く焼けていました。急いで部屋に戻りデジカメを持とうとしましたが、肝心のデジカメが手元に見当たらず、結局取るものも取らず、結局手元にあった古いデジカメを持って外に出ました。秋の夕日夕焼けは一年中で一番綺麗だといわれていますが、確かにその気になって見れば茜色に染まった夕焼け空は、どこかほのぼのとして、心安らぐひと時でした。そういえば最近忙しさにかまけて、夕日を見る機会も少なかったと自省しながら、しばらくの間次第に色を変える西の空を眺めていました。
太陽が水平線に沈むまでを夕日といい、水平線に太陽が隠れてからを夕焼けといいますが、夕日もさることながら、夕焼けもまた味があります。特に空の高さを感じる秋の雲を染める夕焼けは絵に書いたようで、表現はどうかと思いますが西方浄土のような気がするのです。
秋分の日を明日に控えたこの時期は、私が発想して造った恋人岬のモニュメントの穴に、夕日がスッポリ入る絶好の季節なのです。この夕日に憧れて私の友人の大分県佐賀関に住む渡邊又計さんは、写真に撮りにきたほどなのです。春分と秋分は国民の祝日なので、モニュメントに沈む夕日の記念日にしたらと思っていますが、そんな仕掛けをするような気の効いた人はもういないのかも知れません。人が来ないのは不景気や人のせいだと嘆くより、こんなビッグな施設を折角造っているのですから、大いに利用して欲しいものです。
「見てご覧 夕日夕焼け 今が旬 二人で見れば もっと素敵に」
「この姿 何故に人々 気が付かぬ 美しきもの 見れば心も」
「その昔 夕日を金に 目論んだ やる気になれば 金になります」
「夕焼けの 空を眺めて 句を作る 四季の移ろい 子規になぞらえ」