○秋はアマギの美味しい季節です
日中はまだ30度を越す真夏日が続いて残暑が厳しいのですが、さすがに9月も中旬になると、朝晩はしのぎやすく、今朝はひんやりとした風が網戸から吹き込んで、「目にはさやかに見えねども」、変わり行く季節を実感してしています。
昨日の昼過ぎ下灘漁協の組合長をしている従兄弟の若松利光さんが、アマギという魚を発泡スチロールの白いトロ箱に二つも持って来てくれました。妻は仕事に出かける準備をしていたため、その処理を私に任されてしまったのです。はてさてこの大量のアマギをどう処分するか思案しました。とりあえず一昨日新米ができたからと、一袋かつぎ込んでくれた親友の西岡さんに携帯を入れ、在宅を確認して持って行きました。
帰宅後外の流し台にまな板と包丁、頭と内臓を入れるバケツにビニール袋を内側に張って準備をしました。秋刀魚が店頭に並ぶこの時期はまだアマギは小ぶりながら、銀鱗を輝かせていかにも美味しそうでした。この時期戸外は上がり蚊がいるので、蚊取り線香を焚き、早速調理に取り掛かりました。アマギの鱗を取り、頭を落として内蔵としっぽを取り除くのです。前もって研いでいた包丁がよく切れたため、作業は順調に進みました。それでもトロ箱一つのアマギを処理するのに約一時間もかかってしまいましたが、綺麗に水洗いしたアマギを氷でしめてパレットに入れ、ラップをかけてひとまず冷蔵庫に納めました。残飯を処分して、ここまでがいつもと変わらない私の仕事なのです。
夕方4時頃仕事から帰った妻は、綺麗に片付いた様子を見て「ありがとう。助かります」とお礼を言ってくれました。その後妻はアマギを小袋に分けて近所や親類にお裾分けしていましたが、アマギは塩焼きとから揚げが一番なのに、昨日は煮付けにして食卓へ出してくれました。多分今日辺りは塩焼きとから揚げにしてくれることでしょう。
私は肉食系ではなく魚食系です。そのため肉は殆んど食べず、私のために妻は殆んど毎日魚料理を用意してくれるのです。94歳の親父も魚食系なので、最近は妻もその影響で魚食系です。息子家族は肉食系なので、同じ屋根の下に住みながら別々の食事をするようしているのも、暮らしの知恵なのです。双海町は漁船漁業の盛んな地域なので魚の魚種も多く美味しいため、いい所に住んでいることを実感するのです。
「昨日午後 アマギどっさり トロ箱で 私の仕事 少々難儀」
「銀鱗の 輝くアマギ 塩焼きか から揚げ思う 結果は煮付け」
「そこここに 藁しべ長者の ようにして お裾分けする 喜ばれつつ」
「魚食系 故にこの町 住みやすい 毎日食卓 魚の料理」