○列車が町内で脱線事故
昨日縁戚筋の人が亡くなったことを新聞で知り、喪服を着て葬儀に参列するため昼前自宅を出ました。郵便局や地域事務所で所用を済ませ、地域事務所の外に出ると、大きなパラボラアンテナを積んだ放送車が駐車場の隅に留まっていました。間もなく何やら爆音のような大きな音がするので上空を見上げると、ヘリコブターが低空飛行をしていました。とっさにそれが今朝有線放送で「JR予讃線の土砂崩壊による列車不通の取材」と思いました。小さな田舎町へこんな大掛かりな取材ヘリが来ることは滅多にないので、近所の人も外に出て空を見上げて大きな口を開けていました。
地域事務所で聞けば、土砂崩壊による列車の脱線事故のようで、その場所が天一稲荷神社の裏山で直ぐ目と鼻の先であることに大いに驚きました。手持ちのデジカメで歴史の証人とばかりに取材ヘリを撮影しましたが、脱線事故の現場に行く時間も暇もなかったので、気にしながらその場をやり過ごしました。何年か前城の下の裏山が崩れ、1年間の長きに渡って防災工事が行われ全国ニュースとして流れた経緯もある場所に近い、魔の地すべり急斜面なのです。
葬儀やその後出席した松山工業高校の学校評議委員会から夕方帰り、自宅テレビで夕方のニュースを見ていると、昨日の朝上空からヘリで撮影したであろう映像とともに、列車脱線の現場の様子が詳しく紹介されていました。
今朝はその様子を詳しく知ろうと、毎朝決まったように午前5時前後に来る愛媛新聞朝刊の到着を待ちましたが、今朝に限って5時半になっても届かず、書斎の机の前に座って配達員の単車の音に耳を澄ましているところです。
そのうち5時32分新聞が配達されました。案の定新聞一面に崖崩落と列車脱線現場の写真が記事とともに出ていました。
この写真に載っている現場は、私の家の玄関先の庭から見える直線距離にして1キロにも満たない場所なのですから驚きです。
5面に関連記事が載っていますが、幸いにも乗客がいなかった回送列車だったこと、乗務員や運転書に怪我がなかったことは不幸中の幸いなのです。若しスピードを上げて列車が走っていたら、目と鼻の先に長い鉄橋があるだけに、一大惨事になっていたかもしれないと思うのです。
「ブンブンと 取材のヘリが 上空を 列車脱線 大きなニュース」
「人身の 事故でなかって 良かったと 現場遠めに 眺めて思う」
「天災は 忘れた頃に やって来る 拳拳服膺 胸に刻みて」
「新聞の 一面記事に 載るほどの 重大事故が 目鼻の先で」